古今集の中には、目で見てではなく、音で聞いたり匂いを嗅いだりして季節や人の到来を知ったり、ある人のことを思い出したりする歌がママあります。(新古今でしたっけ?) 東京では2、3週間前から沈丁花の香りが街角のあちこちで嗅がれ始めましたが、夜などに花は見えないのに匂いだけして来たりすると中々情緒があります。今日は驟雨により、衰えかけていた香りが最後の勢いを取り戻して街に流れていました。もう沈丁花の季節は終わりですね。