最近毎晩、父の部屋の片付けをしています。引き出しなどに入っている大量の書類や郵便物を、確認し、仕分けしています。請求書の類いが多くて、これは捨てるのですが、アクティビティの片鱗が見て取れます。役所関係(各種税金など)も多いですが、これは今後の処理等を、封筒に書いてある電話番号に掛ければ、時間は取りますが、状況が分かり、必要であれば解決出来ます。私信は読まないようにしてますが、交友関係が知れます。興味を持った雑誌や新聞の記事の切り取りもあります。とにかく様々な形で、父の過去の活動の輪郭が、全く不完全ですが、ぼんやりと浮かび上がってきます。紙・アナログのいいところです。

これらが全てメールやデータベースなどのデジタルだったらどうなるでしょう?ログイン出来なかったらそれでもう何も分かりませんし、そもそもハードディスクなどであれば、壊れてしまえばもう再現できません。どのくらいの量なのかが、紙であれば目で見て感じられますが、デジタルでは分かりません。興味を持たなければその瞬間に全てがないのと同然です。

私は中学の終わりの頃からつい一年ほど前まで、自分のスケジュールは全て手帳にシャーペンで(カーボンで)記入してきました。40年以上の記録ですが、全て残っています。因みに新社会人頃の数年を除き、全部同じブランド・シリーズの手帳です(リドのミニプランナー)。毎日の用事が多過ぎて、かつ変更が頻繁なため、一年ほど前にギブアップして、ネットワーク上のカレンダーだけにしました。しかし今回の片付けをしていて、やや思い直そうかと考えています。少なくとも定期的に紙に印刷出力して、紙の束を今までのスケジュール帳と一緒に保管しといた方がいいかな、と。スケジュールに限らず、毎年一冊のプリントされた写真アルバムを作るのもいいかも知れません。或いは日記をアナログに書くのが一番いいかなぁ。丁寧に考えたいと思います。