BTCは10月14日から突如急騰して970万円へ、そして15日朝にはさらに上値を伸ばして990万円を一時超える展開となりました。これを受けて、8月から割り込んでいたSMA200を再度突破しつつあります。

きっかけは、ハリス米副大統領が暗号資産の規制枠組みを支持すると表明したことだと思われ、ショートカバーを巻き込んで高値を更新しつつあるようです。個人的には原油価格下落の影響もいくらかあると考えており、中東リスク後退の可能性が出てきたようにも思えます。米国株も続伸し、リスクオンでの週明けとなりました。

BTC(ビットコイン)、最初の押し目買いポイントは970万円

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足チャート分析から入ります。SMA200(橙)を上抜けてきたことは朗報です。この水準はレジスタンス・サポート帯になりやすいため、上抜けてくることに非常に意味があります。

970万円前後で推移しているので、ここからはこの水準がサポートになりやすいと考えます。
また、SMA30(黄色)やSMA90(水色)は900万円付近で推移しており、今後はこのサポートがしっかりと上を向いてくるでしょう。深い下落が入ったとしても、900万円手前で止められることを前提にトレード計画を立てていくとよいかもしれません。目先、SMA200が推移する970万円付近、もう一段下は900万円手前からを意識して買いトレードを継続していこうと考えています。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いてBTC/JPY4時間足に時間軸を落とします。4時間足ベースでは、950万円台にも一つサポートが引けます。970万円と900万円では少し距離があるので、この4時間足のポイントも加味しておくとよいかもしれません。SMA30がこのまま順調に上昇してきた場合、950万円サポートと重なるタイミングに押し目がくるとさらに買いやすくなるでしょう。

さらに、4時間足でもSMA200は900万円付近に推移しているため、日足とテクニカル条件が一致しています。仮に大きな下落が入った場合、この水準は強気で見ておいてもよさそうです。

ETH(イーサリアム)は三角保合い突破、ついにボトムアウトなるか?

【図表3】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETH/JPY日足チャート分析に切り替えます。三角保合いをついに上抜けてきて、本コラムで何度も意識していた40万円付近まで上値を伸ばしました(角度的にSMA90が推移するであろうと予測を立てていたポイント)。この水準を目標としていたので、一旦利益確定のポイントだと考えます。再び押し目を狙った戦略で下げたところを拾っていくとよいのではないでしょうか。

MACDは0.00付近でまだ推移しており、過熱感は全くありません。ここから始まる上昇トレンドはしばらく続く可能性があるため、BTC同様に買い戦略に切り替えてもよさそうです。ようやくボトムアウトの可能性が出てきたように感じます。

次のターゲットはSMA200になりますが、現在は46-47万円付近で推移しています。もう少し時間がかかりそうですが、上値の目安として意識しておくとよいでしょう。基本的にETHはBTCに連れ高になると思われるので、BTCの値動きを考慮しながらのトレードを意識しつつ、今週も買い方向で目線を堅持します。