第1四半期に3倍以上の増益となった3月決算銘柄は
7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期決算発表も8月中旬に終わりとなりました。日本経済新聞社の集計では、円安や値上げの浸透、生成AI(人工知能)向けの需要増、業務の効率化による採算の改善などにより、この第1四半期の上場企業の純利益は前年同期比で10%近い増益となりました。そしてこうしたなかで大幅な増益となった銘柄もみられます。
そこで今回はTOPIX500採用の3月決算企業のなかから、第1四半期の営業利益が前年同期比で3倍以上の大幅な増益となった銘柄をピックアップしてみました。例えば大林組(1802)は国内建築事業の採算性が向上したほか、一部手持ち工事の利益が改善したことなどにより、第1四半期の営業利益が前年同期比で3.7倍となっています。また、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)も新作発売に伴うゲーム開発費の償却負担や広告宣伝費が減ったことにより、第1四半期の営業利益が前年同期比で3.5倍となっています。