【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 40,211.72  △210.82 (7/15)
NASDAQ: 18,472.57  △74.12 (7/15)

1.概況

先週末の米国市場は利下げ期待が引き続き相場の支えとなり上昇しました。29ドル高でスタートしたダウ平均は上げ幅を大きく広げると取引終盤に503ドル高の40,257ドルまで上昇しました。その後は伸び悩むと引けにかけて急速に上げ幅を縮めましたが、結局247ドル高の40,000ドルと3日続伸となり、40,000ドルの大台を2ヶ月ぶりに回復して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も115ポイント高の18,398ポイントと反発となっています。
昨日の米国市場は引き続き利下げ期待が相場の支えとなったことや、銃撃事件を受け大統領選挙がトランプ氏に有利に働く可能性も意識され続伸となりました。137ドル高でスタートしたダウ平均は昼過ぎに350ドル高まで上昇した後伸び悩みましたが、その後も引き続き堅調に推移すると結局210ドル高の40,211ドルと4日続伸となり、5月17日に付けた史上最高値(40,003ドル)を2ヶ月ぶりに更新して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も74ポイント高の18,472ポイントと続伸となっています。

2.経済指標等

先週末に発表となった6月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇し市場予想を上回りました。一方で7月の米ミシガン大学が発表した消費者態度指数速報値は66.0と前月から低下し市場予想も下回りました。また、1年先と5年先のインフレ期待は2.9%と前月の3.0.%から低下しています。
昨日発表の7月のニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス6.6と前月から低下し、市場予想も下回っています。

3.業種別動向

先週末の業種別S&P500株価指数は全11業種のうちコミュニケーション・サービスを除く10業種が上げました。そのなかでも一般消費財・サービスと素材、情報技術が1%近く上昇しています。
昨日の業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が上げ、エネルギーと金融が1%を超える上昇となりました。一方で5業種が下げ、公益事業が2%を上回る下落となっています。

4.個別銘柄動向

先週末の米国市場でダウ平均構成銘柄は22銘柄が上げました。そのなかでもインテル[INTC]が3%近く上昇したほか、IBM[IBM]も2%以上上げています。一方で8銘柄が下げ、決算を発表したJPモルガン・チェース[JPM]が1%以上下げました。通期の純金利収入の見通しが慎重との見方から売りが優勢となりました。ダウ平均構成銘柄以外では、同じく決算を発表したウェルズ・ファーゴ[WFC]が6%安となりました。純金利収入が市場予想を下回ったことを嫌気した売りが出て大幅安となりました。
昨日の米国市場でダウ平均構成銘柄は16銘柄が上げました。そのなかでもキャタピラー[CAT]が3%高となったほか、ゴールドマン・サックス[GS]とJPモルガン・チェース[JPM]、アメリカン・エキスプレス[AXP]も2%を超える上昇となりました。一方で14銘柄が下げ、ナイキ[NKE]が3%近く下落しています。ダウ平均構成銘柄以外では、銃撃事件を受け大統領選挙がトランプ氏に有利に働く可能性が意識されたことから、トランプ氏が立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル」の運営会社であるトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ[DJT]が急騰し31%以上上げました。また、規制緩和期待から暗号資産のビットコインが大幅高となったことで交換業大手のコインベース・グローバル[COIN]も11%を超える上昇となっています。百貨店のメーシーズ[M]は米投資ファンドへの身売り交渉を打ち切ったと発表したことで11%を超える下落となりました。

5.為替・金利等

先週末の長期金利は0.03%低い4.18%となりました。昨日の長期金利は0.05%高い4.23%となりました。ドル円は円高に振れ158円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が続伸となったことや、先週末に大きく下げた反動で堅調なスタートが予想されます。ドル円が円高となるなかでどこまで上値を伸ばすことができるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)