【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 39,169.52  △50.66 (7/1)
NASDAQ: 17,879.30  △146.70 (7/1)

1.概況

米国市場はハイテク株の一角が買われたことで反発となりました。67ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に319ドル高まで上げ幅を広げましたが、長期金利の上昇が重石となり伸び悩むとまもなくしてマイナスに転じました。しかし、80ドル安で下げ渋ると持ち直し結局50ドル高の39,169ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も146ポイント高の17,879ポイントとなり、6月18日に付けた史上最高値(17,862ポイント)を更新しています。

2.経済指標等

6月の米ISM製造業景況感指数は48.5と前月から低下し市場予想も下回りました。5月の米建設支出も年率換算で前月比0.1%減となり市場予想を下回っています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が下げ、素材と資本財・サービスが1%以上下落したほか、不動産も1%近く下げています。一方で情報技術や一般消費財・サービス、金融などの5業種が上げ、情報技術は1%を超える上昇となっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではメルク[MRK]が3%を超える上昇となったほか、アップル[AAPL]も3%近く上げました。また、ボーイング[BA]も航空機部品のスピリット・エアロシステムズ・ホールディングス[SPR]を買収することで最終合意に至ったと発表したことで2%を超える上昇となり、ゴールドマン・サックス[GS]とマイクロソフト[MSFT]、アマゾン・ドット・コム[AMZN]も2%以上上げています。一方でユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が3%近く下げ、ホーム・デポ[HD]も2%を超える下落となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、テスラ[TSLA]の上昇が目立ち6%余り上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.07%高い4.46%となりました。ドル円は161円台半ば近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は利益確定の売りが出やすいことから軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の39,500円を維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)