【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 39,411.21  △260.88 (6/24)
NASDAQ: 17,496.82  ▼192.54 (6/24)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。ダウ平均は出遅れ銘柄に買いが入り5日続伸となりましたが、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数は半導体株などのハイテク株が売られたことで3日続落となりました。34ドル高でスタートしたダウ平均はまもなくして420ドル高まで上昇した後伸び悩むと昼過ぎに212ドル高まで上げ幅を縮めましたが、その後引けにかけてやや持ち直すと結局260ドル高の39,411ドルで取引を終えています。一方でS&P500株価指数が16ポイント安の5,447ポイントとなったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も192ポイント安の17,496ポイントとなっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、エネルギーが2%を超える上昇となったほか、公益事業と生活必需品も1%以上上げました。また、金融も1%近く上昇しています。一方で情報技術と一般消費財・サービスの2業種が下げ、情報技術は2%余り下落しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中22銘柄が上げました。そのなかでもアムジェン[AMGN]が3%を超える上昇となったほか、ゴールドマン・サックス[GS]とシェブロン[CVX]、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]も2%以上上げました。コカコーラ[KO]も2%近く上昇しています。一方で8銘柄が下げ、セールスフォース[CRM]が2%余り下落し、アマゾン・ドット・コム[AMZN]も2%近く下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、半導体関連株が安くエヌビディア[NVDA]が6%を超える下落となり、クアルコム[QCOM]も5%以上下げています。ブロードコム[AVGO]も4%の下落となっています。また、半導体製造装置株ではアプライド・マテリアルズ[AMAT]とラム・リサーチ[LRCX]、KLA[KLAC]が揃って2%以上下げています。さらに主力ハイテク株ではネットフリックス[NFLX]が2%を超える下落となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い4.23%となりました。ドル円は159円台半ば近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場でのハイテク株安を受けて軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が25日移動平均線(昨日時点で38,703円)などをサポートに下げ渋り底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)