東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は、3日ぶりに反発しました。186円高の38,803円で寄り付いた日経平均は、序盤は昨日の米国株式市場で主要3指数が揃って下落したことなどが重石となり、9時15分頃には本日の安値である38,617円を付けました。

その後エヌビディア[NVDA]の決算が市場予想を上回る好業績を示したことから半導体関連株を中心に買いが入り、前場は296円高の38,913円で取引を終えました。後場に入るとダウ平均先物が堅調に推移したことも後押しし、486円高の39,103円で取引を終えました。

TOPIXは0.6%高で反転、東証グロース250指数はマイナス1.5%で続落となりました。

2.個別銘柄等

エヌビディア[NVDA]の好決算を受け、日経平均の構成銘柄では半導体関連株を中心に買いが入りました。半導体製造装置大手の東京エレクトロン(8035)は、一時、前日比1,370円(3.8%)高の37,550円を付けました。

その他の半導体関連株にも波及しており、アドバンテスト(6857)が一時、前日比5.5%高の5,860円まで上昇しており、ルネサスエレクトロニクス(6723)も同様で、前日比5.5%高の2,849円まで上昇しています。

また、ディスコ(6146)は前日比8.7%高の62,670円と年初来高値を更新しました。

帝人(3401)は一時、前日比169円(12.1%)高の1,574円を付けました。6月20日開催予定の株主総会の資料で、大株主に香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメント関連のファンドが名を連ねており、アクティビストの圧力で経営効率の改善が今後進むとの思惑から買いが集まりました。

日本電気(6701)も4日続伸となりました。22日付のアナリストレポートにて目標株価の引き上げを受けて一時、前日比280円(2.5%)高の11,480円を付けました。

東証スタンダード市場のサーモン養殖などを手掛けるオカムラ食品工業(2938)は、株主優待制度を導入すると22日に発表し、前日比343円(12.5%)高の3,090円まで急騰しました。2024年度は、6月末日時点で100株以上保有する株主を対象に、約5,000円相当の養殖や加工した食品を贈呈するといった優待内容を発表しています。

一方で三井E&S(7003)は、保有する三井海洋(6269)株の売り出しによって株式売却益約200億円を計上する予定ですが、売却益の計上は想定内であったほか、目先の材料出尽くし感から売りが優勢となり、前日比80円(5.3%)安の1,421円まで下落しました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は、市場が注目していたエヌビディアの決算が良好であったことを手掛かりに反発しました。前場は上値の重い展開が続くも、後場にかけて39,000円台まで回復し、終わってみては1.3%高の39,103円でした。

エヌビディアの決算は、今期の見通しも市場予想を上回るものでした。半導体需要が引き続き良好であることを示したことから関連産業を含め目先の動向はポジティブと考えられるでしょう。

明日に向けての注目ポイントは、今晩日本時間22時45分頃発表されるS&Pグローバル製造業・サービス業PMIです。直近のアメリカの景況感は、5月3日に発表されたISM非製造業景況感指数が節目の50を割り込んだことが鈍化の兆しとして受け止められました。

景気の趨勢がどのようなものか、今晩発表のPMIも同様に注目が集まります。

(マネックス証券 ジュニア・アナリスト 山口 慧太)