<< <<【前編】4年で資産1億円を達成!失敗を経て、自己投資から学んだNISAで億を生み出す資産形成術
個別株投資はサテライト部分のみ、資産の20%以内に納める
――トミィさんは「コア・サテライト戦略」を採用いしていますが、なぜこの戦略を採ろうと考えたのでしょうか。
先ほど(前編)お話したように、私自身は過去に個別株投資では、結果的に大きな利益を得ている半面、大きな損失も経験しています。値動きが激しい個別株は、大きな金額で投資をすると、生活に支障をきたす可能性があります。
特に、夜間に取引が行われる米国株に投資した場合、朝起きたら暴落していた…なんてこともないとは言えません。相場が心配で夜も眠れなかったり、ストレスを家族にぶつけたりという悪循環も起きるかもしれません。それが原因で、本業の仕事にも支障が出る可能性もあります。
そこで、私の場合は、個別株への投資はサテライト部分で行い、資産残高の20%までとすることにしました。株価の値上がりによって資産が拡大して、20%を超える場合もあるでしょう。でも、含み益があれば、値動きが大きくてもメンタルへの悪い影響はありません。
コア部分はインデックス投信の積み立てですから、損切りをする必要はありません。その一方で、お金が必要な時には売ることもあります。コア資産は中長期目線で投資をしています。
日本株は高配当株、米国株は大型ハイテク株に投資
――日本株や米国株の銘柄選びのコツを教えてください。
長期投資については、日本株は高配当銘柄、米国株は大型ハイテク株と決めています。近頃では、銘柄を選ぶことも面倒に感じるので(苦笑)、ETFや投資信託を活用しています。
短期投資については、楽しむ程度に銘柄を選んでいます。テクニカル分析により判断しているため、どんな銘柄なのか(業績、将来性)などは考慮していません。
――トミィさんご自身が株式投資を再開するにあたって参考にした情報などはありますか。
投資を始めた当初はいろいろな方のYouTubeを見ましたが、現在は参考にしているというよりも、エンタメとして楽しんでいます。日々チェックしている情報は、「モーニングサテライト」と日本経済新聞でしょうか。また、私自身が米国株のヒートマップを作成しています。またマーケットのニュース速報を自動的に届くようにプログラミングしており、朝それらのニュースをチェックして相場の動きを確認しています。
投資を行う上で大切なことは「目標を見失わないこと」
――投資を行う上で、トミィさんのポリシーや注意していることなどがあれば教えてください。
目的を見失わないことですね。私が投資をして資産を増やしているのは「幸せのため」です。私は、何かをやり始めるとハマってしまうタイプなので、周囲を犠牲にしてしまったり、目的を見失ってしまったりする可能性があるかもしれません。
投資をすることによって、他の大切なことを犠牲にしないよう、「家族を幸せにするために投資をしている」という目的を見失わないよう気をつけています。
なかでも、メンタルを安定させ、良好な状態に保つことは非常に大切です。投資で一喜一憂しないためには、インデックス投信の積立投資だけでも十分だと思います。ただ、私の場合は勉強することが好きですし、毎日ニュースを追うことが株式投資に役立つだけでなく、普段の仕事にも結びつくので続けています。
無理に節約をして投資を行う必要もないと思います。特に、若いときは自己投資も非常に大事です。必要な時に(投資資金を取り崩して)お金を使うことや、時にはちょっと無駄づかいすることも大切ではないでしょうか。
私の年齢(50歳)になったら、増やしながら使うことも考える必要があります。お金を増やすことばかりに固執しないようにしたいとも思っています。
目標資産額は3億円!小さなコーヒーショップを開いて株の話をしたい
――すでに1億円超の資産を築いていらっしゃいますが、今後の目標とする資産額やライフスタイルなどがあれば教えてください。
目標資産額は3億円です。現在の資産額は1.1億円ですが、定年まであと10年で3億円にしたいと思っています。これまでは相場の上昇も追い風となって、資産を増やすことができました。今後は、教育資金の目処がたったところで、入金力も上げながら、達成できれば良いと思います。
――なぜ、3億円なのでしょうか。
60歳になったら、毎月配当金を受け取りつつ、小さなコーヒーショップを開いて仲間と株の話をしながら老後を楽しく過ごしたいと思っています。それを実現するには、3億円くらい必要かなと。コーヒーショップでは儲けが出なくても、みんなが楽しく過ごせればいい。そのためのスペースを作るのが私の夢です。
投資は習うより慣れろ
――最後に、投資初心者やこれから投資を始める方に向けて、株式投資をするうえでのアドバイスをお願いします。
まずは、少額からでいいので、投資を始めてみることが大事ではないでしょうか。インデックス投信の積立はもちろんですが、自分のポテンシャルを知るために、少しでいいので個別株への投資もやってみることをおすすめします。ミニ株などを活用すれば、少額から投資することが可能です。税制優遇制度である新NISAを活用できるとよいでしょう。無理のない範囲の金額から、コツコツ投資をして欲しいと思います。
それと、お金が必要な時には、新NISAの資産を躊躇無く売却して、使って欲しいと思います。新NISAでは、翌年になれば非課税枠が復活するので、売却しても問題ありません。
投資信託の積立は、金融機関によっては毎日100円からできます。毎日100円であっても、始めてみると案外面白いものです。また、「投資を始める前に勉強しなくちゃ」と思う人もいると思いますが、投資は習うより慣れることが大切です。実際に投資をしてみることによって、初めて分かることも多いと思います。
――本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
※本インタビューは2024年4月18日に実施しました。
※本内容は、個人の経験に基づく見解であり、当社の意見を表明するものではありません。
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。