・1米ドル=151円後半にまで達した米ドル高・円安は、投機筋によるドル買い・円売りが積み上がった結果、という様相が濃い。投機筋がドル買い・円売りを止めるのは、米ドル・円が、120日移動平均線を下回る時ということが、過去のデータからうかがえる。
・1米ドル=152円を超えた場合、日本の当局による円安阻止のための為替介入の可能性が高まる。2022年9~10月に行われた3回の円安阻止介入では、1米ドル=5円程度、米ドルが急落した。
・当局が1米ドル=152円で為替介入を実行した場合、1米ドル=148円程度に米ドル安・円高に振れる可能性がある。現在の120日移動平均も148円であり、この水準を割ると、投機筋がドル買いから撤収し、米ドル高・円安圧力は弱まるのではないだろうか。結果として、介入の必要がなくなり、短期で終了することが想定される。