米ドル/円 日銀当局の為替介入を警戒しながら高値トライ、投機筋主導で波乱の公算 週間予想レンジ:150.00~153.00

先週(3月25日週)の値動きは限定的、34年ぶりの円安水準を記録

先週151.97円まで一旦トライし、2022年高値を一旦更新したことで34年ぶりの円安水準を記録した。ただし、日銀当局による為替介入に対する警戒感が強く、値幅自体が限定的で、週足では「十字線」の足型となり、「迷い」の相場心理が反映されたとみている。

介入への警戒感が強いこそ、今週(4月1日週)は敢えてトライする投機筋の動きもあるか

投機筋は総じて円安の方向に賭けており、当局の介入が意識されながら、敢えてトライするといった可能性が大きい。先物やオプションといったデリバティブを絡んだ取引、及びそれらに関する思惑で波乱する公算が大きい。

テクニカル視点:高値圏での保ち合い、トレンド・フォローの視点では途中の「一服」

日銀当局の為替介入に対する警戒で値動きは限定的だったが、日足では「インサイド」を形成しながら、高値圏での保ち合いとなり、典型的な「一服」するパターンが浮上。トレンド・フォローの視点ではなお強い変動にあり、再度上値をトライしやすい流れになっている。

3月半ばを起点とした強気変動は高値再更新をしただけに、また3月21日の「強気リバーサル」のサインを早期に否定できない限り、何等かの材料なしでは安易にトレンドを修正できない。そのため、当局の介入が現実味を増すのではないか。もちろん、この場合は大きく波乱する可能性があるため、単純にテクニカルの視点ではフォローしきれない恐れが大きく注意が必要である。

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

豪ドル/円 保ち合いながらレンジ拡大を想定 週間予想レンジ:97.00~99.70

先週(3月25日週)の値幅は限定的、頭の重さを確認

先週、豪ドル・円は高値圏で保ち合いをしながら、頭の重さを露呈した。3月20日~22日の罫線で形成した弱気サインの支配力を証明した形となり、やや弱含みの変動となった。

今週(4月1日週)は中段保ち合いの継続を有力視するが、レンジの拡大を想定

日銀当局の為替介入なしという前提では、先々週の高値を更新していくには力不足であり、引き続き中段保ち合いに留まるだろう。ただし、変動レンジの拡大が想定されるため、場合によっては一旦高値トライの可能性もある。とはいえ、頭の重い構造は変わらないとみている。

テクニカル視点:頭打ちのサイン、早期否定できない限り、その支配力を維持

先々週の高値更新や100円心理大台の打診があったことから目標達成感が大きく、前述の弱気サインの存在感が強い。先週の値動き自体、横這いでありながら、やや弱含みだったことに鑑み、変動レンジ拡大があっても100円心理大台を乗せない場合は再度売られやすいのではないか。

さらに、日銀当局の為替介入があった場合は値幅の拡大を覚悟しておきたい。この場合、単純にテクニカル視点ではフォローしきれないリスクも大きいだろう。3月19日の罫線が示した「強気リバーサル」の否定があれば、レンジ変動の下限が一段下方修正され、当面97円関門の維持があっても頭の重さを再確認することになり、弱含みの展開となるか。

【図表2】豪ドル/円(日足)
出所:筆者作成