【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 39,760.08  △477.75 (3/27)
NASDAQ: 16,399.52  △83.82 (3/27)

1.概況

米国市場は出遅れ感のあるディフェンシブ株や景気敏感株などに買いが入り反発となりました。179ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に327ドル高まで上昇した後伸び悩むと昼過ぎに寄り付きとほぼ同水準まで上げ幅を縮めましたが、その後持ち直すと引けにかけて一段高となり結局477ドル高の39,760ドルで取引を終え4日ぶりに反発となっています。また、S&P500株価指数が44ポイント高の5,248ポイントと4日ぶりに反発し21日に付けた史上最高値(5,241ポイント)を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も83ポイント高の16,399ポイントと3日ぶりに反発となっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも公益事業と不動産が2%を超える上昇となったほか、資本財・サービスと素材、ヘルスケア、金融、一般消費財・サービスも1%以上上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中27銘柄が上げました。そのなかでも米食品医薬品局(FDA)が新薬を承認したことを受けてメルク[MRK]が5%近く上昇したほか、インテル[INTC]も4%以上上げました。ボーイング[BA]とキャタピラー[CAT]、ゴールドマン・サックス[GS]、アップル[AAPL]、ハネウェル・インターナショナル[HON]も2%以上上昇しています。一方でセールスフォース[CRM]とビザ[V]、マイクロソフト[MSFT]の3銘柄が下げ、セールスフォースは1%以上下落しています。ダウ平均構成銘柄以外では、半導体のマーベル・テクノロジー[MRVL]が人工知能(AI)関連需要の恩恵を次に受ける銘柄として注目を集め6%近く上昇しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.04%低い4.19%となりました。ドル円は151円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は配当落ちの影響で下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が260円弱とみられる配当落ちをどれだけ埋めることができるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)