シンガポールに行って来ました。2008年の金融危機時に住んで仕事をしていた思い出の場所でもあります。その後もたまに仕事で訪れていましたが、今回は私用で以前よく行った場所や現地の友人を訪れてきました。

シンガポールは海を埋め立てて建造物を増やせるので都心の景色は続け様に変わっていきます。路線も伸びたりタクシーも配車アプリメインに変わるなど肌で感じますが、インフラやシステムがすぐに変化するその背景に、安定的な政治基盤による意思決定と小国ゆえの国際競争に対する意識があると聞きます。

たまに訪れて触れる変化に経済成長を感じますが、家賃等物価の変化も激しいようです。一部の話ではありますが旧正月には物価の安い日本を訪れようとする人が多いそうです。ようやく日本もデフレからインフレへの変化が大きなテーマとなってきましたが、このような動きは相対的に安い状況が解消される一つの大きな力となっているでしょう。

運用面においてはシンガポールは政府系ファンドが有名です。積極的に運用資産の多様化を進めておりますが、他国の政府系ファンド等でもこのような動きが一般的な中、我々も無縁ではないでしょう。先週GPIFの決算が示されましたが、アクティブ運用等積極化がテーマとなっています。

変化する側からすると政治や経済が中々変化しないことはもどかしいものでしょう。変化へ対応する取り組みや成長志向は刺激的で学ぶものが多いです。とは言いながらシンガポールでも変わらない景色や昔好きだった食事の店も未だ残っていて安心しました。そういう所も好きですけどね。