東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は3日続伸となりました。317円安の35,747円で寄り付いた日経平均は取引開始から5分弱で361円安の35,704円まで下落した後持ち直すと11時20分前に153円安の35,912円まで戻し188円安の35,876円で前場を終えました。159円安の35,906円でスタートした後場の日経平均はさらに下げ幅を縮め13時50分前にプラスに転じると大引け間際に226円高の36,292円まで上昇し結局220円高の36,286円で取引を終えています。一方で新興市場は安く東証グロース市場250指数が下落となっています。

2.個別銘柄等

コマツ(6301)が8.6%高となりました。北米や中南米などで建設機械の値上げが浸透したことに加え、円安の効果もあり第3四半期の営業利益が前年同期比で30.8%増と大幅な増益となったことで大幅高となりました。同じく第3四半期決算を発表した半導体設計のソシオネクスト(6526)も6.2%高となりました。顧客から受託した半導体の開発や量産が順調に推移しているうえ、円安が想定より進んでいることなどにより290億円とみていた通期の営業利益の見通しを315億円に上方修正したことから買いが優勢となりました。本決算を発表したキヤノン(7751)も7.9%高となり昨年来高値を更新しました。半導体露光装置や医療機器の販売が伸びると見込まれることなどから2024年12月期の営業利益が前期比で15.9%増となる見通しを示したことや、自己株式を除く発行済株式総数の3.3%にあたる3300万株、1000億円を上限とした自社株買いを発表したことから買いを集めました。一方で第3四半期決算を発表したアルプスアルパイン(6770)やアンリツ(6754)が大幅安となりました。アルプスアルパインはスマホ向け部品の売り上げが振るわなかったほか、モジュール・システム事業の収益性が低迷していることなどから325億円とみていた通期の営業利益の見通しを165億円に下方修正したことで一時17.6%安となり昨年来安値を更新しました。通信計測器大手のアンリツも中国市場において5Gスマートフォンの開発投資需要が停滞していることにより109億円とみていた通期の営業利益の見通しを101億円に引き下げたことで一時12.7%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は220円高となりました。昨日の米国市場でのハイテク株安や、米国市場の取引終了後に決算を発表したグーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]や半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]が時間外取引で大幅安となったことを受けて売りが先行し、寄り付き直後には360円以上下げる場面もありました。しかし、朝方の売り一巡後に下げ渋ると後場に入り節目の36,000円を回復しプラスに転じました。そのため押し目買い意欲は依然として健在だといえそうです。なお、3月決算企業の第3四半期決算が先週からスタートしています。本日も引け後には日立(6501)や富士通(6702)、TDK(6762)、アドバンテスト(6857)、SCREENホールディングス(7735)、JR東日本(9020)、ANAホールディングス(9202)などが決算を発表する予定です。また、日本時間の2月1日午前4時には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表となる予定です。政策金利は据え置きとなる公算が大きいとみられていることからパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見での発言に注目が集まりそうで、利下げ時期などに関して何かしらの示唆があるかがポイントとなりそうです。さらに31日の米国ではボーイング[BA]やクアルコム[QCOM]などが決算発表を予定しています。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)