ご存知のように、マーケットが熱いです。賃金が今年も上がりそうな日本。上場企業の資本コスト(株主リターン)を意識した経営が進んで来ている日本。そのように変化がある日本。そして金利は引き続き低く、かつ当面変化しそうにない日本。名目GDPが遂に上がり始めそうな日本。そして企業のヴァリュエーション(PER)は低い。だから米中を中心とした投資家が日本株をバンバン買っているようです。
特に中国は、不動産と株式と、国内資産価格の下落が止まらない中で、海外へ投資先を求めており、その際に従来なら米国株などに投資したものが、現在の米中関係下の米国の外為法規制の強化からそれもままならず、代替として日本株に投資している。そんな絵が透けて見えてきます。ウォーレン・バフェットのように、低い金利で円を借りて投資するので、円高要因にはならない。一方新NISAに入って来た個人投資家のお金の8割方は海外株式に行ってるようなので、これが円安を呼んでいる。
株式は、ROEは企業が実現するものですが、PERは投資家が付けるものです。日本の投資家はPERが高くなり過ぎれば低いものを探す(循環物色)傾向が強いですが、米中の投資家は高いPERが高くあり続けることになれている。なので今の日本株市場を見ると、買われてる株が更に買われ続ける傾向が強いように見えます。相場を演出している投資家層の違いでしょう。
ただの数字遊びではありますが、日経平均の数字がアメリカのダウ平均の数字を抜くのも、段々射程距離に入って来た感があります。このマーケットは、近くで見ているよりも、ちゃんと買った上で、或いは積み立て投資をしながら、遠目で見ている方がいいマーケットのような気がします。甲辰のマーケットは、やはり元気がいいですね!