南米では左派が政権を取る流れがここ暫く続いていましたが、アルゼンチンでは右派が大統領選に勝ちました。中国との関係を見直し、親米に舵を切るとのこと。一方先月行われたポーランド総選挙では、予想を裏切って右派が伸び悩み、極右政権になることが回避され、これは最近の右傾化するヨーロッパの中では違う動きでした。

この南米のアルゼンチンとヨーロッパのポーランドというかつての大国が、周りの国々とちょっと違う動きをしているのは興味深いです。人口も多く歴史も長いので、それだけ多様な価値観が存在し、或いは様々な反省が国の中に存在して、一辺倒な流れになりにくいのでしょうか?

先日の当社の全国投資セミナー in 福岡では、面白い質問がありました。「もしトラ」の場合マーケットはどうなりますか?かつて大ヒットした「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」=略称「もしドラ」になぞらえて、「もしもトランプがまた大統領になったら」という質問です。日本語って面白いですね。そしてこの質問された方、ナイスセンスです!

実際約1年後に行われるアメリカ大統領選では、このまま行くとトランプが勝つ可能性も十二分にあります。トランプが即ち完全な右派という訳ではありませんが、アメリカ然り、イギリス然り、大国の大統領・首相選挙こそ、結果が予め予想出来ません。大国ほど、価値観が複雑なのかも知れません。そう考えると、日本ってやっぱり独自ですよねぇ。大国だけど、予想を裏切る選挙結果とか、先ずありません。或る意味、情報や考え方の流通が、実はとてもいいのだと思います、この国は。

それはともかく、今この激動の世界の中で、日本はどう立ち回っていくのか、大いに気になります。世界情勢と日本の動き、注意深く見ていきましょう。