【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,152.60  △56.74 (11/7)
NASDAQ: 13,639.86  △121.08 (11/7)

1.概況

米国市場は長期金利の低下を受けてハイテク株中心に買いが入り続伸となりました。ダウ平均は20ドル安でスタートすると朝方に69ドル安まで下落しました。しかし、下げ渋るとまもなくしてプラスに転じ昼前には111ドル高まで上昇しました。その後は伸び悩みましたが、引き続き堅調に推移すると結局56ドル高の34,152ドルで取引を終え7日続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も121ポイント高の13,639ポイントと8日続伸となりました。

2.経済指標等

9月の米消費者信用残高は前月比90億6000万ドル増に止まり市場予想を下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が下げ、エネルギーが2%を超える下落となったほか、素材も2%近く下げました。一方で5業種が上げ、一般消費財・サービスと情報技術が1%以上上昇しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではインテル[INTC]とセールスフォース[CRM]が2%余り上昇したほか、ナイキ[NKE]も2%近く上げました。アップル[AAPL]とマイクロソフト[MSFT]も1%以上上昇しています。一方でシェブロン[CVX]とダウ[DOW]、キャタピラー[CAT]が1%以上下落しています。ダウ平均構成銘柄では主力ハイテク株が堅調でアマゾン・ドット・コム[AMZN]が2%以上上げ、テスラ[TSLA]も1%を超える上昇となりました。フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ[META]も1%近く上げています。また、旅行予約サイトのトリップアドバイザー [TRIP]が決算で売上高などが市場予想を上回ったことで急伸し11%近く上昇しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.08%低い4.56%となりました。ドル円は150円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国のハイテク株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の32,500円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)