大幅高で5日移動平均線上を回復、窓埋めを達成
荒れるとされる「2日新甫」からスタートした10月相場は、下向きの5日移動平均線に押し返された状態が続いていましたが、3連休明けの10月10日になってようやく5日移動平均線を上回って終える結果となりました。
また、10月10日の上げ幅は2023年最大の上げ幅となっており、10月2日と3日の間にあけた窓も埋めて終えているのが分かります。
さらに、下向きだった5日移動平均線も上向きに変化しつつあり、5日移動平均線が上向きに変化するかが今後の注目ポイントになりそうです。仮に5日移動平均線上を維持するようですと、5日移動平均線が上向きに変化するとともに、下向きの75日移動平均線に接近したり、上回ったりすることが視野に入るのではないかと思われます。
一方で、5日移動平均線上を維持できずに割り込んだり、割り込んで戻せなくなったりするようですと、戻り売りが出ることが考えられ、10月4日の安値に接近したり、下回ったりすることが考えられるため注意が必要です。
モメンタムは上昇を続けるか、要注目の週
そのような中、戻りを試す展開が続くかどうかのカギを握るのがモメンタムです。モメンタムを見ますと、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを下回っているものの、上向きに変化して上昇しているのが分かります。
そのため今週は、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が上昇を続けるか、が注目ポイントになります。
仮に2本線の上昇が続くとともに0ラインを上回って維持するようですと、75日移動平均線辺りまで戻りが続いたり、上回ったりすることが視野に入ります。
その反面、モメンタムが上昇しても0ラインに届かなかったり、下向きに変化して低下したりするようですと、5日移動平均線上を維持できずに下落に転じることが考えられるため、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に注意したいところです。