下げ止まりの目途を導き出す方法を考える

10月相場入りとなる中、日経平均株価は下放れに警戒が必要な状況になってきました。その理由として挙げられるのが、過去の安値を下回ってしまったことです。その過去の安値とは、8月18日の終値です。

日経平均は7月3日に高値をつけた後、株価水準が切り下がってきています。その株価が切り下がっている中でつけた安値が8月18日の終わりで、この安値がこれまで底値と意識されていたのですが、この安値を10月3日の終値で割り込んで終えているため、下放れへの警戒が高まっていると考えられるわけです。

では、どの水準まで下落すると考えられるのか、考えてみたいと思います。考え方はいくつかありますが、1つは過去に下げ止まった水準をチェックする方法があります。

また、その他には過去の安値と高値の値幅の範囲内から水準を導き出す、フィボナッチリトレースメントというテクニカル分析があります。

さらに、終値ベースの安値と安値を結んだトレンドラインを引くことも可能で、このライン上が下げ止まりの目途とすることができます。

今回の日経平均では、7月12日と8月18日の各終値を結んだ延長線がトレンドラインです。ただ、このトレンドラインは下向きのため、トレンドラインにタッチして一旦下げ止まることになっても、トレンドラインに沿って下落することも考えられますので注意が必要です。

そして、これらの中で最も簡単に下げ止まりの目途を導き出すことができるのが、過去の安値水準を探す方法です。10月3日の終値から近い値で、過去に下げ止まった価格をチェックすると、5月31日の終値(30,887円88銭)や5月24日の終値(30,682円68銭)が見つかります。

仮にこれらの値で下げ止まるようですと、一旦反発することが期待されます。しかし、これらの値を下回って上回ることができないようですと、次の下げ止まりの目途が無いことに加え、5月は連休明けからの上昇局面で窓をあけて上昇したこともあって、この窓を埋めることも視野に入るのではないかと思われます。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成

モメンタムが上向きに変化するか注目の週

そこで、反発できるかどうかのカギを握るのが、モメンタムの向きとその水準になると思われます。なぜなら、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が下向きで、かつ水準が切り下がっており、下落の勢いが強まっていると考えられるためです。

モメンタムとシグナルの両方の低下が続くようですと、強い下落の勢いが続いていると考えられることから、株価も水準が切り下がり、5月31日と5月24日の終値を下回ることが考えられます。

一方で、モメンタムとシグナルが上向きに変化して上昇するようですと日経平均株価も一旦下げ止まりから反発に向かうことが考えられ、下向きの5日移動平均線辺りまで戻したり、上回ったりすることが期待できそうです。

ただ、モメンタムとシグナルが上昇しても、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを上回って維持できるまでは本格的な反発ではなく、あくまでもリバウンドと言うことになってしまいますので、売りそびれることが無いよう注意したいところです。

10月に入って急変している東京市場ですが、テクニカル分析を活用して、今後の売買判断に役立てたいところです。