【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,517.73  ▼106.57 (9/19)
NASDAQ: 13,678.19  ▼32.05 (9/19)

1.概況

米国市場は原油高によるインフレ再加速が意識され反落となりました。ダウ平均は52ドル安でスタートすると大きく下げ幅を広げ昼過ぎに312ドル安まで下落しました。その後下げ渋ると持ち直しましたが、上値は重く結局106ドル安の34,517ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も32ポイント安の13,678ポイントとなっています。

2.経済指標等

8月の米住宅着工件数は年率換算で前月比11.3%減の128万3000戸となり市場予想を下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや一般消費財・サービス、不動産などの9業種が下げました。一方でヘルスケアとコミュニケーション・サービスの2業種が上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中23銘柄が下げました。そのなかでもインテル[INTC]が4%以上下げたほか、ウォルト・ディズニー[DIS]も今後10年でテーマパーク事業に計600億ドルを投資する方針を明らかにしたことで財務負担を懸念した売りが出て3%を超える下落となりました。また、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]も1%余り下げています。一方でIBM[IBM]が1%近く上げています。ダウ平均構成銘柄以外では、クルーズ船のロイヤル・カリビアン・グループ[RCL]が投資判断の引き上げを受けて2%以上上げています。自動車用部品のオートゾーン[AZO]は決算で主力の米国の既存店売上高の伸び率が市場予想に届かなかったことで2%近く下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.06%高い4.36%となりました。ドル円は147円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が小幅な下落に止まったことから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか明日の未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることから様子見ムードの強い一日となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)