東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は大幅反発となりました。219円高の32,925円で寄り付いた日経平均は取引開始から20分弱で144円高の32,851円まで上げ幅を縮めましたが、そこから切り返すと上げ幅を広げ342円高の33,049円で前場を終えました。372円高の33,078円でスタートした後場の日経平均は一段高となり14時30分過ぎに537円高の33,244円まで上昇すると結局461円高の33,168円で取引を終えました。こうしたなか新興株も堅調で東証マザーズ指数が上昇となっています。

2.個別銘柄等

昨日の米国市場で半導体株が買われた流れを受けて日本市場でも半導体関連銘柄に上昇するものが目立ちました。レーザーテック(6920)が一時5.9%高となったほか、ディスコ(6146)が一時5.8%高、SCREENホールディングス(7735)が一時3.6%高、東京エレクトロン(8035)も一時3.5%高となりました。本決算を発表した鳥貴族ホールディングス(3193)も一時17.3%高となり年初来高値を更新しました。来店客数が新型コロナウイルス禍前の水準に回復し、直営店の新規出店も利益貢献すると見込まれることで2024年7月期の営業利益が前期比で31.3%増となる見通しを示したことから大きく上げ幅を広げる場面がありました。丹青社(9743)も一時7.7%高となり年初来高値を更新しました。新型コロナウイルス禍からの経済再開を受けてホテルや商業施設、飲食店向けの新装・改装工事が好調だったことで上期の営業利益が前年同期比で2.1倍となったことから大幅高となりました。

一方でエイチ・アイ・エス(9603)が一時7.9%安となり年初来安値を更新しました。第2四半期(2-4月期)にわずかながら黒字に転換した営業損益が、主力の海外旅行の回復が鈍く第3四半期(5-7月期)に再び8億円を超す赤字となったことから売りが膨らみました。美容家電などを手掛けるヤーマン(6630)も一時7.0%安となりました。高価格帯製品の販売が伸び悩んだことなどで第1四半期の営業利益が前年同期比で6.2%減となったことから大幅安となりました。また、投資判断と目標株価の引き下げを受けて小糸製作所(7276)が一時4.3%安となり、川崎汽船(9107)も投資判断の引き下げを受けて一時4.2%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は461円高となりました。コア指数の伸びが前月から鈍化した8月の米消費者物価指数(CPI)の結果を受けて米長期金利が低下し、昨日の米国市場でハイテク株が買われた流れを引き継ぎ大幅反発となりました。朝方には節目の33,000円を前に伸び悩む場面もありましたが、10時30分過ぎに33,000円を上回ると大きく上げ幅を広げました。また、こうしたなかでTOPIXは26ポイント高の2,405ポイントとなり9月6日に付けた年初来高値(2,392ポイント)を更新しています。そのため日経平均でも7月3日に付けた高値(33,753円)回復への期待が高まりそうです。なお、日本時間の21時15分には欧州中央銀行(ECB)理事会の結果が発表されます。利上げ継続と据え置きに見方が分かれていることから結果が注目されます。さらに21時30分には米新規失業保険申請件数や8月の米卸売物価指数(PPI)、8月の米小売売上高などが発表される予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)