【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,500.66  △25.83 (8/18)
NASDAQ: 13,290.78  ▼26.16 (8/18)

1.概況

先週末の米国市場は小幅に高安まちまちとなりました。ダウ平均は消費関連株や景気敏感株の一角に買いが入り4日ぶりに反発となりましたが、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数はハイテク株の一角が軟調で4日続落となりました。106ドル安でスタートしたダウ平均は直後に211ドル安まで下落した後持ち直すと前日終値を挟んでもみ合う展開となりましたが、引けにかけて買いが優勢になると結局25ドル高の34,500ドルで取引を終えています。一方でS&P500株価指数が06ポイント安の4,369ポイントとなったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も26ポイント安の13,290ポイントとなっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや公益事業、生活必需品などの6業種が上げ、エネルギーは1%近く上昇しました。一方でコミュニケーション・サービスや一般消費財・サービス、金融などの5業種が下げ、コミュニケーション・サービスは1%近く下落しています。

4.個別銘柄動向

半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ[AMAT]が決算で売上高が市場予想を上回ったことで3%を超える上昇となりました。ディスカウントストアのロス・ストアーズ[ROST]も決算が市場予想を上回る増収増益となったことで5%高となっています。一方で化粧品のエスティローダー[EL]が通期の収益見通しが市場予想を下回ったことから3%を超える下落となったほか、通信計測機器のキーサイト・テクノロジーズ[KEYS]も8-10月期の業績見通しが市場予想に届かなかったことで急落し14%近く下げています。また、暗号資産交換業のコインベース[COIN]も暗号資産のビットコインが2ヶ月ぶりの安値を付けたことから3%余り下落しています。

5.為替・金利等

先週末の長期金利は0.03%低い4.25%となりました。ドル円は145円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は日経平均が先週末までの3日間で800円近く下げたこともあり自律反発狙いの買いから堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の31,500円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)