東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は大幅反落となりました。16円安の32,456円で寄り付いた日経平均は下げ渋るとまもなくしてプラスに転じ9時30分過ぎに140円高の32,613円まで上昇しました。しかし、伸び悩むと再びマイナスとなり下げ幅を大きく広げ後場に入り14時30分過ぎに442円安の32,031円まで下落しました。その後は節目の32,000円を前に下げ渋るとやや持ち直す場面もありましたが、引き続き安値圏で推移すると結局413円安の32,059円で取引を終えています。こうしたなか新興株も安く東証マザーズ指数が下落となっています。

2.個別銘柄等

リクルートホールディングス(6098)が一時7.3%高となり年初来高値を更新しました。広告費を圧縮したことや、米求人事業での人員削減などにより第1四半期の営業利益が前年同期比で1.9%増となり4四半期ぶりに増益に転じたことから大幅高となりました。同じく第1四半期決算を発表したコスモエネルギーホールディングス(5021)やゼンショーホールディングス(7550)も年初来高値を更新しました。コスモエネルギーホールディングスは原油価格の下落により在庫評価損が発生したことで第1四半期の営業利益が前年同期比で94.3%減となりましたが、株主還元方針を一部変更し2024年3月期の年間配当を従来計画比50円増の250円にすると発表したことから一時10.7%高となりました。ゼンショーホールディングスも国内外の新型コロナウイルス規制の緩和で客足が回復し第1四半期の営業利益が前年同期比で3.6倍となったことから一時10.5%高となりました。

また、上期決算を発表した楽天グループ(4755)やすかいらーくホールディングス(3197)が買われました。楽天グループは携帯電話事業の設備建設費用などが重荷となり上期の営業損益が1250億円の赤字となりましたが、前年上期の1987億円の赤字から赤字幅が縮小したことから一時6.8%高となりました。すかいらーくホールディングスも前年に実施した値上げが浸透し利益率が向上することなどで60億円とみていた通期の営業利益の見通しを100億円に上方修正したことから一時%8.4高となり年初来高値を更新しています。

一方でパーソルホールディングス(2181)が一時8.0%安となりました。主力の人材派遣の稼働人数は増えたものの、前期まで高水準だった新型コロナウイルス感染対策に関連した受託業務が減ったことなどで第1四半期の営業利益が前年同期比で15.8%減となったことから売りが膨らみました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は413円安となりました。先週末の米国市場でハイテク株が売られた流れを受けて大幅反落となりました。一時は節目の32,500円を上回り上げ幅を三桁に広げる場面もありましたが、一目均衡表の雲の上限(32,674円)を前に伸び悩むと売りが優勢となり下げ幅を大きく広げました。そのため一目均衡表の雲の上限が上値抵抗線として意識されそうです。なお、決算発表もほぼ終わりですが本日も引け後にはシチズン時計(7762)や電通グループ(4324)などが決算を発表する予定です。また、明日は寄り付き前の8時50分に4-6月期の国内総生産(GDP)が発表される予定で注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)