【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 35,227.69 △2.51 (7/21)
NASDAQ: 14,032.81 ▼30.50 (7/21)
1.概況
先週末の米国市場は新たな材料に乏しいなかで小幅に高安まちまちとなりました。49ドル高でスタートしたダウ平均は朝方にマイナスとなる場面がありましたが、39ドル安で下げ渋ると持ち直し取引終盤には115ドル高まで上昇しました。しかし、引けにかけて上げ幅を縮めると結局2ドル高の35,227ドルで取引を終え10日続伸となりました。ダウ平均の10連騰は2017年8月以来およそ6年ぶりとなります。また、S&P500株価指数も1ポイント高の4,536ポイントと反発となりました。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は30ポイント安の14,032ポイントと続落となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が上げ、公益事業とヘルスケアが1%以上上昇しました。一方でコミュニケーション・サービスや資本財・サービスなどの5業種が下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではインテル[INTC]が2%近く上げたほか、メルク[MRK]とプロクター・アンド・ギャンブル[PG]、シェブロン[CVX]、ナイキ[NKE]、ウォルト・ディズニー[DIS]、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]も1%以上上昇しました。一方でアメリカン・エキスプレス[AXP]が決算で売上高が市場予想を下回ったことから4%近く下げ、キャタピラー[CAT]も1%を超える下落となりました。ダウ平均構成銘柄以外では、手術機器のインテュイティブサージカル[ISRG]が3%余り下げました。主力部門の売上高が市場予想を下回ったことを嫌気した売りが優勢となりました。また、油田サービス大手のSLB[SLB]が北米での掘削活動の鈍化により四半期収益が予想を下回ったことで2%以上下げています。
5.為替・金利等
先週末の長期金利は0.01%低い3.84%となりました。ドル円は今週の金融政策決定会合で日銀が現行の金融政策を据え置くとの報道が相次いだことで円安となり141円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は円安を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)