【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 35,061.21 △109.28 (7/19)
NASDAQ: 14,358.02 △4.38 (7/19)
1.概況
米国市場は本格化する企業決算を期待した買いが入り続伸となりました。39ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に282ドル高まで上昇した後上げ幅を縮めましたが、その後も堅調に推移すると結局109ドル高の35,061ドルで取引を終え8日続伸となり、節目の35,000ドルを回復しています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も4ポイント高の14,358ポイントと3日続伸となっています。
2.経済指標等
6月の米住宅着工件数は年率換算で前月比8.0%減の143万4000戸となり市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産や公益事業、生活必需品などの8業種が上げ、不動産と公益事業は1%以上上昇しました。一方で素材と情報技術、資本財・サービスの3業種が下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]が5%を超える上昇となったほか、セールスフォース[CRM]も3%近く上げました。シスコシステムズ[CSCO]も2%を上回る上昇となり、コカ・コーラ[KO]とウォルト・ディズニー[DIS]、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]も1%以上上げています。一方でボーイング[BA]とマイクロソフト[MSFT]が1%を超える下落となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、決算を発表したオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディング[ASML]が先行きの不透明感を懸念する売りが出て5%を超える下落となっています。また、取引終了後に決算を発表したネットフリックス[NFLX]は7-9月期の売上高の見通しが市場予想を下回ったことから時間外で大幅安となっています。さらにテスラ[TSLA]は小幅に下げて取引を終えましたが、取引終了後に発表した決算で売上高が市場予想を上回ったことから時間外で上昇に転じる場面がありました。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%低い3.75%となりました。ドル円は139円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が小幅な上昇に止まったことから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が25日移動平均線(昨日時点で32,965円)を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)