広島でのG7サミットが終了しました。当然、色々な評価があるだろうと思います。しかし私は、岸田首相は本当に大きなことをやり遂げたと感じています。

G7のリーダー全員を原爆資料館に連れて行き、G7のリーダー全員で慰霊碑に献花し、原爆資料館の中では全員が直筆で記帳し、その内容は人によって差はありますが、原爆の恐ろしさを見て、そして核兵器をなくすことを目指すことに言及するものでした。

この全てが政治ショーであり、建前なのかも知れません。然しながら、建前ですら、核兵器の恐ろしさに向かい合い、核兵器をなくさねばならないと、各国のリーダーが云わなくなってしまったように思える現代に於いて、G7のリーダー全員が、このようなセレモニーをすることに同意し、テレビカメラに撮られ、世界に放映され、そして記帳の内容も公開されたことに、私は一筋の希望を見た気がしました。

いやそれは楽観的すぎるかも知れません。しかしそのような方向を議論しようとする「意志」が、少なくとも日本国政府の中にあり、それにG7のリーダー達全員が或る程度呼応する意志があることを見た気がしました。

G7広島サミットが、いい意味で歴史に残るサミットになることを、心から願います。