42年前、まだ高校2年生だった時に、新宿二丁目のど真ん中にあったCAMPという森山大道さんらが興したギャラリーで、私は都内の他の高校生と一緒に写真展を開きました。全く知らなかった他校の写真部生を誘い写真展を企画し、全く面識のなかったCAMPにひとりで乗り込んでいき、そこにいた大人数名(森山大道さんの門下生と思われる)にいきなり掛け合って、4日間だけスペースを貸してもらい、私たちは写真展を開きました。

無謀と云えばあまりにも無謀な企画。場所はかつての青線地帯のど真ん中。昨日、その現場に立ち寄りました。CAMPの入っていたビルは建て替えられて、面影はありませんでした。道路の幅や地形的な配置が、記憶とズレている所もありましたが(否、記憶がズレている)、周辺の雑居ビルの怪しい雰囲気は昔のママで、当時のことが思い出されました。

大人でもひるむようなこんな場所で、高校生がいきなり写真展をした。しかもゼロから企画して、知り合いもない中で飛び込みで話を付けて。ヤケにませたと云うか、もう目一杯に背伸びしていた高校生だったことが、今更ながら手に取るように分かります。青春ってオモロイな。しかし今でも同じようなことしてるか!もっとしようっと!