モトリーフール米国本社、2023年3月5日 投稿記事より

主なポイント

・注目すべき広範な長期トレンドは数多く存在する
・代表的なトレンドは、クラウドコンピューティング、デジタル広告、Eコマース
・アマゾン・ドットコムを買っておけば、このトレンドすべてから恩恵を受けることができる

大きなテーマに投資することは、価値のある戦略である

経済全体に広がる長期的なトレンドに投資することは、株式市場で確実なリターンを得るための有益な戦略となり得ます。なぜなら、ある業界が急成長を遂げれば、その分野の主要企業の株価が非常に高いパフォーマンスを示すからです。

ここでは、1,000ドルあったら投資したい3つの主要トレンドを紹介します。

1.クラウドコンピューティング

最初のトレンドはクラウドコンピューティングで、これは企業向けにさまざまなテクノロジーをオンデマンドで提供するサービスを指します。最大の利点は、コストの削減と、企業のITニーズに迅速に対応できることです。調査会社グランド・ビュー・リサーチによると、クラウドインフラおよびプラットフォームサービスの世界市場の規模は、現在の5000億ドルから、2030年には1兆6000億ドルに拡大する見通しです。つまり、成長機会は膨大です。クラウドへ移行することには明白なメリットがあり、投資アイデアとしても魅力的です。

この分野の主力企業はマイクロソフト(MSFT)のアジュール、アルファベット(GOOGL)のグーグル・クラウド、そしてアリババ・グループ・ホールディング(BABA)のアリババ・クラウドです。これらの企業の株価はいずれも高値から大きく下落しており、投資を検討するには良い機会かもしれません。

2.デジタル広告

次のトレンドはデジタル広告で、これにはウェブサイト、モバイルアプリ、ストリーミングプラットフォームなど、インターネット上で表示されるあらゆる広告が含まれます。デジタル広告は、雑誌、テレビコマーシャル、ラジオといった従来の広告形態と比較して、顧客ターゲットの絞り込みや、費用対効果の高い方法でのデータ収集に優れているという点で、広告主にとってメリットのある手法です。調査会社スタティスタによると、現在、デジタル広告市場は7000億ドル規模であり、2030年には1兆ドルを超えると予想されています。

この分野のトップ企業はアルファベットとメタ・プラットフォームズ(META)の2社です。世界の検索市場の約90%のシェアを持つグーグルは、当然のことながら圧倒的な存在感を示しています。実際、グーグル検索は、2022年第4四半期にアルファベットの総売上高の56%を占めました。また、メタ・プラットフォームズの2022年売上高1,166億ドルのうち、97%は広告によるものでした。

アルファベットとメタ・プラットフォームズは、いずれも株価収益率(PER)20倍であり、これまでになく手頃なバリュエーションとなっています。

3.Eコマース

最後のトレンドはEコマースです。実店舗の小売業界もまだ生き残っていますが、オンラインショッピングの市場シェアは高まる一方です。新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、米国の小売売上高に占めるEコマースの割合は、2020年第2四半期に16.4%に上昇しました。2022年第4四半期の最新データでは14.7%でした。つまり、小売市場全体にEコマースが浸透する余地はまだ大きく残っています。

これまで実店舗に依存してきた多くの企業が、顧客により良いサービスを提供するためにオムニチャネルの強化に取り組んでいますが、このトレンドに直接的に投資する方法があります。例えば、エッツイ(ETSY)は、オリジナルの商品やハンドメイドの商品を扱う人気のオンラインマーケットプレイスです。同社は豊富なフリーキャッシュフローを生み出しており、一方、株価は過去最高値から60%下落しています。

シンプルなアプローチ

こうしたさまざまな長期トレンドに乗じるために多くの企業に投資するよりも、ある1社に投資すれば、すべてを満たすことができます。どの企業か、もう想像がついている人もいることでしょう。

アマゾン・ドットコム(AMZN)は、Eコマースのリーダーであり、米国市場で38%のシェアを占めています。同社はクラウドコンピューティングのリーダーであり、2022年のクラウド部門の売上高は810億ドルでした。そしてデジタル広告業界でも急成長中であり、2022年第4四半期の広告売上高は前年同期比19%増の116億ドルとなり、アルファベット、メタ・プラットフォームズ、アリババに次いで世界第4位となりました。

複数の高成長かつ巨大な業界で、幅広いトレンドから恩恵を受ける企業はめったにありませんが、アマゾン・ドットコムはその1社です。株価は2021年7月に付けた過去最高値から51%下落しており、株価売上高倍率(PSR)は1.8倍と魅力的なバリュエーションとなっています。マクロ経済の逆風が過ぎ去れば、アマゾン・ドットコムが再び輝きを取り戻すことは、ほぼ間違いないと思われます。

アマゾン・ドットコムにすべてを賭けることに抵抗があるなら、上で紹介した企業に均等に投資するのもよい考えかもしれません。

免責事項と開示事項  記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アルファベットの幹部であるSuzanne Freyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。アマゾン・ドットコムの子会社であるホールフーズ・マーケットの元CEO、John Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。フェイスブックの元市場開発担当ディレクター兼スポークスマンであり、メタ・プラットフォームズのMark Zuckerberg CEOの姉であるRandi Zuckerbergは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Neil Patelは、アルファベット、アマゾン・ドットコム、メタ・プラットフォームズの株式を保有しています。モトリーフール米国本社はアルファベット、アマゾン・ドットコム、エッツイ、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトの株式を保有し、推奨しています。モトリーフールは情報開示方針を定めています。