・米国の企業決算動向:2月17日時点でS&P500指数の採用銘柄のうち、410社が決算発表が終了している状況で2.25%の減益となっている。1月21日時点では3.1%の減益予想だったため、予想ほどは悪くないという状況。留意すべき点は、4月に発表される第1四半期および7月に発表される第2四半期分の減益幅がともに下方修正がされていること。
・CPIが予想を上回る結果になるなど、先週はマーケットにとって必ずしも良い週とは言えなかった。しかし、S&P500は微減でとどまり、2022年の市場センチメントとは異なる状況が続いている。
・2023年の年初から上がっているのはハイベータ銘柄。テスラ(TSLA)、メタ・プラットフォームズ(META)、ロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)など、2022年に大きく売られた銘柄が大きくリバウンドしている。
・2023年に入り、アメリカ企業による自社株買いが活発化。1月だけで昨年の3倍となる自社株買いが行われている。
・歴史的に見ると、米国株は1月、2月がともに上昇した場合、年末まで2ケタ上昇の可能性が高い。このまま2月がプラスで終わるかに注目したい。