エスティ ローダー(EL)決算:1株利益は1.54ドルで市場予想を上回る

エスティ ローダーは、美容市場における世界的なリーダーで、スキンケア(2022年度の売上高に占める割合は56%)、メイクアップ(26%)、フレグランス(14%)、ヘアケア製品(4%)を手掛ける。エスティ ローダーの他、クリニーク、M・A・C、 ドゥ・ラ・メール、Jo Malone、 アヴェダ、ボビイブラウン、Too Faced、オリジンズ、Dr. Jart+、The Ordinaryなど複数のブランドを傘下に抱える。

150ヶ国以上で事業を展開し、2022年度収益に占める割合は、米州が26%、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域が43%、アジア太平洋地域が31%となっている。百貨店、旅行小売店、マルチブランドの専門美容店舗、ブランド専用自立型店舗、電子商取引、サロンやスパ、香水店を通じて商品を販売する。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(10月-12月期)実績 

★売上高・・・前年同期比17%減の46.20億ドル (市場予想は45.80億ドル) 

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.54ドル(市場予想は1.30ドル) 

今後の株価見通し

新製品の発売と広告宣伝の強化によって、高額所得層の需要を更に取り込んできたが、消費者の節約志向の強まりを受けている。株価は昨年 11 月から反発しており、上昇基調を維持している。280ドル超えから、短期的には320ドルを目指す展開が予想される。

クアルコム(QCOM)決算:1株利益は2.37ドルで市場予想を上回る

クアルコムは、ワイヤレス(無線通信)技術の開発・ライセンス供与、モバイル端末向けチップの設計を手掛ける。

主要な特許技術であるCDMA(符号分割多元接続)およびOFDMA(直交周波数分割多元接続)は、3G/4G移動通信システムのバックボーンネットワークとして無線通信の標準技術となっており、保有する知的財産は事実上すべて無線通信機器メーカーとライセンス契約が結ばれている。

また、5Gネットワーク・テクノロジーでも市場のリーダー的地位を有する。同時に、世界最大のワイヤレスチップのベンダーでもあり、高性能モバイルを製造するほぼ全ての企業に最先端のプロセッサーを供給している。また、スマートフォン向けのRFフロントエンドモジュールや自動車やモノのインターネット(IoT)市場向けのチップも提供している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比12%減の94.6億ドル(市場予想は96.1億ドル) 

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.37ドル(市場予想は2.35ドル) 

決算総括

10-12月期(第1四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。続く第3四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジは両方とも予想を下回った。 

今後の株価見通し

今回の決算は冴えなかったが、株価の反応は限定的。下値固めを想定。

スターバックス(SBUX)決算:1株利益は75セントで市場予想を下回る

スターバックスは、世界で最も認知度の高いレストランブランドの一つである。2022年度末時点で、世界の80を超える国々で、およそ36,000店舗を運営している。

事業は、北米、海外市場、チャネル開発(食料品とレディ・トゥ・ドリンク飲料)の3部門で展開されている。直営店舗の運営、ロイヤリティ、機器・商品のライセンス提携先への販売、レディ・トゥ・ドリンク飲料、パッケージ・ コーヒー、シングルサーブ製品の販売から収益が生み出されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(10月-12月期)実績 

★売上高・・・前年同期比8%増の87億ドル(市場予想は87.5億ドル) 

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・75セント(市場予想は77セント) 

決算総括 

10-12月期決算(第1四半期)では、既存店売上高が予想を下回ったほか、1株利益も予想を下回った。中国の弱さが業績の重荷となった。

今後の株価見通し

中国の経済再開期待で買われてきたが、がっかりな内容だった。しかるに、この結果は昨年10-12月期であり、株価はそれほど下げていない。これからが、正常化の効果が表れそうだ。 

ハネウェル・インターナショナル(HON)決算:1株利益は2.52ドルで市場予想を上回る

ハネウェル・インターナショナルは、旧式のサーモスタット装置を製造した、1885年にアルバート・バッツによって創設されたButz-Thermo Electric Regulatorを前身とする。今日では、世界的な多様な産業に対応する巨大企業であり、最大規模の設備のインストールベースを有する一社である。

エアロスペース事業部、ビルディング・テクノロジーズ事業部、パフォーマンス・マテリアルズ&テクノロジーズ事業部、セーフティ&プロダクティビティ・ソリューションズ事業部の4部門からなる。

近年、2016年に Intelligratedを追加したほか、2018年にはGarrett Technologies、 Resideoのスピンオフなど、いくつかのポートフォリオ変更を行っている。2019年に、建物、航空会社、重要インフラストラクチャーにおける企業の専門知識を活用するエンタープライズパフォーマンス管理ソフトウェアソリューションHoneywell Forgeを立ち上げた。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比6.1%増の91.86億ドル (市場予想は92.57億ドル) 

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.52ドル(市場予想は2.50ドル) 

決算総括

本日寄り前決算発表。10-12 月期(第4 四半期)では、1 株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。ガイダンスも公表しており、売上高は第 1 四半期、通期とも予想を下回る見通しを示している。

今後の株価見通し

決算発表日の株価は安寄りしたが、株価は急速に戻している。 上値が重い展開を想定。

イーライリリー・アンド・カンパニー(LLY)決算:1株利益は2.09ドルで市場予想を上回る

イーライリリー・アンド・カンパニーは、神経系、内分泌系、がん、腫瘍の分野に焦点を当てる医薬品会社である。主要な医薬品には、がん治療薬のベージニオ、糖尿病治療薬のマンジャロ、ジャディアンス、トルリシティ、ヒューマログ、ヒューマリン、免疫疾患治療薬のトルツやオルミエントなどがある。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績 

★売上高・・・前年同期比8.7%減の73.02億ドル(市場予想は73.32億ドル) 

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.09ドル(市場予想は1.77ドル) 

決算総括

本日寄り前決算発表。10-12 月期(第 4 四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済み EPS は上回った。23 年度通期ベース売上高ガイダンスレンジは予想を上回ったが、同調整済みEPSガイダンスレンジは下回った。 

今後の株価見通し

同社株はいまだ上昇トレンドを維持している。