米ドル/円 週間予想レンジ:130.50~135.00

メインストラテジー:押し目買い

・日銀の総裁人事通過
・底堅い推移
・上値志向は不変

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

アナリシス:

米ドル/円相場は先週一旦高値トライしたものの、反落して大引けし、週足では陰線を形成した。日銀総裁人事(新総裁)に関する報道で再度波乱したが、値幅を限定した上で一件落着となり、これからしばらくはテクニカル主導の要素が強まっていくだろう。

もちろん、上値志向は変わらない。先々週の切り返しは、底打ちに成功した証拠となり、先週の一旦高値更新が実に重要であった。2月3日の米雇用統計を受けた米金利上昇と連動した反騰がみられ、131.24円の大引けをもって続伸する蓋然性を示し、先週週明けからたちまち132.91円までの打診自体が上放れに成功したことを示唆した。

1月18日の罫線は「スパイクハイ」のサインをもって一旦頭の重いことを示していたが、同日安値更新なしでは遅かれ早かれ上放れの蓋然性が大きかった。同罫線を中心に、前の罫線に対する「アウトサイド」、そして後ろの罫線に対する「インサイド」のサインを点灯し、いわゆる「Ioi」のサインの完成となり、先週の高値更新をもって底打ちの蓋然性を正式に確認した。

そもそも1月16日の一旦安値更新自体が、2022年高値から反落波の一環として位置付けできるものの、その延長で大分行き過ぎになったのは、日銀政策に関する過激な噂がもたらした結果であった。

そのため、1月18日の日銀政策維持で一旦131.59円まで急伸したのも当然の成り行きであった上、2月3日までの値動きを含め、大きな「インサイド」のサインを形成、また上放れしたことも確認されたわけで、何らかの材料によって再度波乱があっても、底固い推移を維持できる公算が大きい。

日銀政策に関する思惑はなお根強いが、日銀の次回総裁人事通過で大した波乱にならず、むしろ底堅さがより証明されたとみている。2月10日罫線の「スパイクロー」のサインを鑑み、今週波乱があっても同サインを否定しない限り、米ドルの下値余地が限定されるだろう。今週は1月の米消費者物価指数(CPI)などの発表が控えているが、同様の見方を維持したい。

もっとも、上放れが本物であれば、年初来高値を更新していくことを確実視している。1月6日高値の134.79円の打診があれば、直接135円の打診もあり得るため、今週はロングスタンスを継続したい。

豪ドル/円 週間予想レンジ:90.00~92.50

メインストラテジー:押し目買い

・モメンタムを限定
・保ち合いの再延長
・底固い推移も想定

【図表2】豪ドル/円(日足)  
出所:筆者作成

アナリシス:

豪ドル/円相場は先週値幅を限定し、トレンドレスの状況を示した。先々週と「インサイド」のサインを形成したことで、モメンタムの一段低下を示し、ブレイク待ちの局面にあると推測される。先々週の判断と同様、上値志向自体は変わらないが、保ち合いの延長で一旦頭が重くなり、再度速度調整を容儀なくされると想定できる半面、底固い推移も想定される。

その根拠はやはり1月末の高値トライが確認されたことに尽きる。2022年に「黒田緩和修正ショック」がもたらした12月20日の大陰線、また同陰線から1月24日まで形成された大きな「インサイド」のサインに鑑み、1月末の高値更新自体が上放れの証拠として挙げられる。

そもそも上放れ自体が紆余曲折であった。日銀会合通過後の波乱があり、上放れ自体が一旦失敗する可能性さえあった。日銀会合があった1月18日に一旦92円関門直前まで迫ったものの、その後一転して大きく売られ、翌日1月19日に88円関門直前まで打診、過激な変動ぶりをみせただけに、その後の底割れ回避が非常に重要なサインを点灯した。

1月9日も一旦92円関門手前まで迫った。しかし、日銀政策に関する噂に左右されて大きく反落し、再度88円後半の打診をもって上放れの一旦失敗を示唆していた。ただし、底打ちの構造、即ち日足における「ダブル・ボトム」の構造を維持したことで上値志向自体が維持されると推測、結果として正解であったため、その日銀会合通過後の波乱は、却って強気の見方を検証する材料と化した。

そのため、1月18日の波乱が大きかった分、その後の上放れは本物と見なせる。またそのような背景があったことから、先週まで反落や保ち合いがあっても前述の総合分析の結果を否定することなく、あくまで速度調整の段階にあるといった判断は先週と同じであり、特に修正する必要はないとみている。

つまる所、重要な視点として、2022年12月20日の大陰線に包まれる形で大きな「インサイド」のサインを形成して、1月末の上放れで同サインの上放れを決定しただけに、新たなレンジ入りを確認でき、途中の調整があっても強気変動を維持できるだろう。この意味合いにおいて、先週までの反落では想定より調整波の延長があったが、基本的な構想は不変である。しばらくまだら模様でも底固い推移を見られる公算が大きく、レンジ範囲における押し目買いのスタンスを維持したい。