サーモ・フィッシャーサイエンティフィック(TMO)決算:1株利益は5.40ドルで市場予想を上回る

サーモ・フィッシャーサイエンティフィックは、科学機器、研究用装置、診断用消耗品、ライフサイエンス試薬を販売している。

事業は、2022年央時点で、(以下の売上高の割合には、一部の部門間取引が含まれている)分析テクノロジー部門(売上高の15%を占める)、特殊診断製品部門(同10%)、ライフサイエンス・ソリューション部門(同30%)、ラボ製品・バイオ医薬品サービス(医薬品開発受託機関(CRO)サービスを含む。同51%)の4部門を通じて展開されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比7%増の114.50億ドル(市場予想は104.02億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・5.40ドル(市場予想は5.17ドル)

決算総括

本日寄り前決算発表。10-12月期(第4四半期)売上高、調整済みEPSは予想をかなり上回った。23年度通期ベース売上高、調整済みEPSガイダンスレンジも両方とも予想をかなり上回った。

今後の株価見通し

好決算だった。620ドル超えから上値追いとなろう。

ダイナトレース(DT)決算:1株利益は0.25ドルで市場予想を上回る

ダイナトレースは、マシンデータの分析に焦点を当てたクラウドネイティブ企業である。製品ポートフォリオは、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)として提供され、クライアントがITインフラストラクチャ全体を監視し、分析することを可能にする。

プラットフォームは、大量のマシン生成データをリアルタイムで取り込んで分析することができ、クライアントにおける事業全体にわたっての様々なアプリケーションのための使用が可能となる。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比24%増の2.97億ドル(市場予想は2.85億ドル)

★1株当たり利益・・・0.25ドル(市場予想は0.21ドル)

決算総括

10-12月期(第3四半期)売上高、調整済みEPS、EBITDAは全て予想を上回った。続く第4四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジも予想を上回った。
更に、通期ベースの売上高ガイダンスレンジを引き上げ、予想を上回った。同調整済みEPSガイダンスレンジも引き上げたが、予想に一致した。

今後の株価見通し

並居るSaaS会社の中にあって、決算内容が傑出して良好だった。45ドル超えから60ドルを目指す展開が予想される。

ボストン・サイエンティフィック(BSX)決算:1株利益は0.45ドルで市場予想を下回る

ボストン・サイエンティフィックは、小さな開口部または切れ目を通して人体に挿入される侵入の少ない医療装置を生産する。血管形成、血栓ろ過、心調律管理、カテーテル指向超音波イメージング、構造性心疾患、上部消化管診断、介入腫瘍学、および失禁の処置に使用するための製品を製造する。世界中のヘルスケア専門家や施設にデバイスを販売している。米国外売上高が全売上高の約半分を占めている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比3.7%増の32.42億ドル(市場予想は32.42億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.45ドル(市場予想は0.47ドル)

決算総括

10-12月期(第4四半期)売上高は予想に一致したが、調整済みEPSは下回った。
続く第1四半期、及び通年ベース調整済みEPSガイダンスレンジは両方とも予想を下回った。ただし、決算内容が悲観されたほど悪くなかったとして、株価は上昇。

今後の株価見通し

利上げで、今後の景気先行き懸念が出ている現在のような相場環境にあって、同社株は魅力的だ。48ドル超えから60ドルを目指す展開が予想される。

メタ・プラットフォームズ(META)決算:1株利益は1.76ドルで市場予想を下回る

メタ・プラットフォームズは、世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営する。月間アクティブユーザー数は25億人。メッセージ交換、ニュース、写真、ビデオのシェアなど、ユーザーは様々な方法で互いに交流することができる。

動画配信サービスFacebook Watchは、プレミアムコンテンツのライブラリを構築中で、広告収入や視聴料など収益化を目指す。フェイスブック、インスタグラム、メッセンジャー、ワッツアップ、その他多くのサービスでエコシステムを構成。PCやモバイル端末から利用可能。

広告収入が全体の90%以上で、地域別では半分が米国およびカナダ、25%が欧州となっている。粗利益率は80%超、営業利益率は30%以上となっている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★収入・・・前年同期比4.5%減の321.7億ドル(市場予想は316.5億ドル)

★1株当たり利益(GAAP)・・・1.76ドル

決算総括

10-12月期決算(第4四半期)では、1株利益は予想を下回ったものの、売上高は予想を上回った。売上高の大半を占める広告収入が予想を上回っている。また、ガイダンスも公表し、第1四半期の売上高は予想範囲内の見通しを示した。

今後の株価見通し

短期的には250ドルを目指す展開が予想される。

スナップ(SNAP)決算:1株利益は14セントで市場予想を上回る

スナップは、自社をカメラ会社と呼び、北米や欧州の先進地域で最も人気の高いソーシャル・ネットワーキング・アプリのひとつであるSnapchat(カメラアプリケーション)を開発、運営している。

1日約1億5,800万人のアクティブユーザーを有する。売上高のほぼ全てが広告収入で構成されており、その88%を米国が占めている。本社をカリフォルニア州ベニスに置く。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比0.1%増の13.0億ドル(市場予想は13.1億ドル)

★1株当たり利益・・・14セント(市場予想は11セント)

決算総括

10-12月期決算(第4四半期)では、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。1日当たりのアクティブユーザー数(DAU)も予想を上回っている。

今後の株価見通し

オンライン広告企業は今年に入ってから不振が続いており、投資家は景気悪化見通しが広告予算への下押し圧力となると予想している。今回の不振決算を受け、当面底値模索の動きが予想される。