【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 33,202.22  ▼764.13 (12/15)
NASDAQ: 10,810.53  ▼360.36 (12/15)

1.概況

米国市場は米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め継続による景気後退が警戒されるなか米小売売上高が大幅な落ち込みとなり市場予想を下回ったことで大幅続落となりました。193ドル安でスタートしたダウ平均は大きく下げ幅を広げ昼過ぎに950ドル安まで下落した後やや持ち直しましたが、上値は重く結局764ドル安の33,202ドルで取引を終えています。

また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も360ポイント安の10,810ポイントとなり3%を越える下落となっています。

2.経済指標等

11月の米小売売上高は前月比0.6%減と2021年12月以来の大幅な落ち込みとなり市場予想を下回りました。12月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数もマイナス11.2と前月から低下し市場予想を大きく下回りました。12月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数もマイナス13.8と前月から上昇しましたが市場予想を下回っています。

また、11月の米鉱工業生産指数も前月比0.2%低下し市場予想を下回りました。設備稼働率も79.7%と前月から低下し市場予想を下回っています。10月の米企業在庫も前月比0.3%増に止まり市場予想を下回りました。

一方で先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比2万件減の21万1000件となり市場予想以上に改善しました。さらに欧州中央銀行(ECB)は理事会で4会合連続の大幅利上げを決めましたが、利上げ幅は前回の0.75%から0.5%に縮小となっています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げました。そのなかでもコミュニケーション・サービスと情報技術が4%近く下落し、素材も3%安となりました。また、資本財・サービスと金融も2%以上下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄はベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)を除く29銘柄が下げました。そのなかでもIBM(IBM)が5%安となったほか、アップル(AAPL)も4%を越える下落となりました。インテル(INTC)とウォルト・ディズニー(DIS)も4%近く下げ、ダウ(DOW)とセールスフォース(CRM)、マイクロソフト(MSFT)も3%以上下落しています。

ダウ平均構成銘柄以外では主力ハイテク株の下げが目立ち、広告付きプランの出足が低調と伝わったネットフリックス(NFLX)が8%以上下げ、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)とフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)も4%を越える下落となりました。アマゾン・ドット・コム(AMZN)も3%以上下げています。

半導体株も安く投資判断と目標株価の引き下げを受けてウエスタンデジタル(WDC)が10%安となり、マイクロン・テクノロジー(MU)とエヌビディア(NVDA)、クアルコム(QCOM)も4%以上下落しています。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)とテキサス・インスツルメンツ(TXN)も3%を越える下げとなっています。

5.為替・金利等

長期金利は米小売売上高が市場予想以上に減少し景気の悪化への懸念が強まったことで0.03%低い3.45%となりました。ドル円は137円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は節目の28,000円を割り込んで下げ幅を広げそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)