ユナイテッド・レンタルズ(URI)決算:1株利益は9.27ドルで市場予想を上回る

ユナイテッド・レンタルズは、世界最大級の機器レンタル会社である。米国とカナダを中心に事業を展開し、高度に細分化された市場でおよそ15%の市場シェアを有する。

産業・非建設機器レンタル、商業建設機器レンタル、住宅建設機器レンタルの3つの最終市場にサービスを提供している。競合他社と同様に、航空機向け機器や携帯用発電機など、断続的に使用される機器を顧客に提供してきた。

1997年に上場して以来、内生的成長に加え、多くの買収を繰り返すことで、現在提供している製品(保有する機器の規模は166億ドルを超える)には、超長期間レンタル可能な一連の特殊機器などが含まれている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比18%増の30.5億ドル(市場予想は30.6億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・9.27ドル(市場予想は8.90ドル)

売上高が予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。調整済みEBITDAも予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、売上高ガイダンスレンジの下限を引き上げ、予想を上回った。同調整済みEBITDAガイダンスレンジも引き上げ、予想を上回った。

今後の株価見通し

株価は301.37ドル超えから、340ドルを目指す展開が見込まれる。

メルク(MRK)決算:1株利益は1.85ドルで市場予想を上回る

メルクは、循環代謝病疾患、がん、感染症など幅広い治療分野の薬剤を製造する医薬品会社である。がん治療薬では、がん免疫療法の成長性が高く売上高への貢献度が高い。

また、B 型肝炎、小児疾患、および、子宮頸がん(HPV)、帯状疱疹予防薬などさまざまなワクチンも製造している。さらに、動物の健康のための医薬品の販売も手掛ける。地域別では、売上高の半分弱を米国市場が占めている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月―9月期)実績

★売上高・・・前年同期14%増の149.59億ドル(市場予想は140.91億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・1.85ドル(市場予想は1.73ドル)

売上高、調整済みEPSとも予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、売上高、調整済みEPSとも見通しを上方修正している。同社の主力薬キイトルーダが予想を上回った。ウイルス薬の売上高も予想を大きく上回った。HPVワクチンのガーダシルも好調だった。

売上高の伸びはパンデミックからの回復に助けられたと述べている。動物用医薬品の不振は拡大したものの、既存事業で一貫した強さが示され、需要の伸びが為替の影響をほぼ相殺したとの見解も聞かれた。

今後の株価見通し

新値追いとなっている。短期的に120ドルを目指す展開が見込まれる。

マスターカード(MA)決算:1株利益は2.68ドルで市場予想を上回る

マスターカードは、世界第2位の決済会社である。2021年度のカード購入総決済額は6兆ドルに上る。世界200ヶ国で150を超える通貨による決済処理を行っている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月―9月期)実績

★収入・・・前年同期比15%増の57.56億ドル(市場予想は56.53億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.68ドル(市場予想は2.57ドル)

売上高、調整済みEPSともに予想を上回った。15%増収、13%増益。カード決済額(GDV)、決済処理額はともに予想を下回った。

今後の株価見通し

350ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。