日経平均は過熱感なく、じり高続く
日経平均は順調に上値を伸ばしています。8月15日は324円高となり、高寄り後も上値を伸ばす展開となりました。8月12日から連日で取引時間中はじり高が続いており、そこまでの強い勢いは感じられません。過熱感もあまり感じない状況ではないでしょうか。
次の上値メドは、年初来高値29,388円付近ということになります。3月9日安値~3月29日高値までの上昇幅3,535円を、6月20日安値からの上昇幅とみれば29,306円という数字が出てくるため、年初来高値付近までは一旦、上値を試す可能性が高いと考えられます。
一方、当面の値動きを考える上で、20ヶ月移動平均線を中心とした月足のボリンジャーバンドでみると、現在は概ねプラス1シグマの28,959円付近まで上昇したところです。プラス1シグマをクリアすると、プラス2シグマの29,880円処まで伸びることが可能になります。そうなると、いよいよ2021年から続く高値圏でのもみ合い放れを意識するムードになってくるでしょう。
次なる物色の主役となる銘柄は
もみ合い放れのように相場が大きく変わるときは、物色の主役も変わるものです。すでに変化している可能性も高いでしょう。2021年まで上昇が続き、すでに調整局面に入っている半導体関連が再び主役になることは想定しづらいです。一方、2021年まで低迷が続いた、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、ソフトバンクグループ(9984)などが、様々な変化を通じて株価の上昇に継続性が出てきたことに気づくと思います。
日経平均は各構成銘柄のバランスで動きます。当面は、半導体関連に代わって、2021年まで低迷していた上記3銘柄などが主役となって、日経平均は動くことになるかもしれません。