8月はモメンタムの強気サインに注目
日経平均は200日移動平均線上に浮上してから、8月1日で9日間が経過しました。振り返ると、3月は1日も上回ることができず、6月は3日間にとどまりました。
そういった状況から判断すると、先高期待を見込む投資家が次第に多くなってきたことがうかがえます。25日移動平均線も上向きに変わっていて、このまま200日移動平均線を上回る好転となると、株価は一段高の可能性が高まります。
7月の日経平均の月足モメンタム(12ヶ月ベース)は518円となり、2021年12月以来、7ヶ月ぶりにプラスに転じました。プラス圏を保つためには、8月は28,090円以上、9月は29,453円以上で終えることが必要になりますが、過去を振り返るとモメンタムがマイナスからプラスに転じると強気サインになってきたケースが多いため、8月は注目だと思います。
日経平均は調整局面を迎えるか
ただ、8月は夏休みシーズン。夏枯れ相場も意識されると思いますが、その点はどうなるでしょうか?確かに、2013年から2021年までの年間推移を平均した推移をみると、7月は比較的しっかりしていますが、8月は調整する傾向があります。
【図表】日経平均株価の年間推移(週次)
それと同時に、年末に向けた上昇への安値の起点になってきたことにも気づきます。2022年も6月を起点に大幅に戻しているため、8月は一旦調整局面を迎える可能性はありますが、日足の好転が続けば、1月につけた年初来高値29,300円に近づく場面はあるとみています。
調整局面になったとしても、大幅な値幅調整がなければ、9月以降に期待でよいのではないでしょうか。