ユニオン・パシフィック(UNP)決算:1株利益は2.93ドルで市場予想を上回る
ユニオン・パシフィックは、北米最大の民間鉄道会社である。ネブラスカ州オマハに本社を置く。鉄道網は米国西部の3分の2を網羅し総延長距離は3万マイルを超える。石炭、工業製品、インターモーダル貨物、農産物、化学製品や自動車などの輸送事業により、年間売上高はおよそ220億ドル(2021年度)に上る。メキシコの鉄道会社フェロメックスの株式の約4分の1を保有しており、メキシコ間の輸送事業が売上高の約10%を占めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比14%増の62.69億ドル(市場予想は61.24億ドル)
★1株当たり利益(調整済み)・・・2.93ドル(市場予想は2.84ドル)
売上高、及び調整済みEPSはともに予想を上回った。第2四半期の稼働率が60.2%で、前年比5.1%低下したことが嫌気されている。
今後の株価見通し
同社株は、219ドル超えから、230ドルを目指す展開となろう。
ベライゾン・コミュニケーション(VZ)決算:1株利益は1.31ドルで市場予想を下回る
ベライゾン・コミュニケーションは、現在では無線通信事業が主な事業(売上高の80%近く、営業利益のほぼ全てを占めている)となっている。全国規模のネットワークを有し、ポストペイド契約者数が9,300万人、プリペイド契約者数が2,400万人(Tracfone買収後)の米国最大の無線通信会社である。固定回線通信事業には、住宅および事業者との契約件数がおよそ2,500万件に上る北東部のローカル・ネットワーク事業や全国の企業向けサービス事業が含まれる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比微増の337.89億ドル(市場予想は337.83億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.31ドル(市場予想は1.33ドル)
2022年度通期ガイダンス
★1株当たり利益・・・5.10-5.25ドル(従来予想は5.40-5.55ドル、市場予想は5.38ドル)
売上高、調整済みEPSともに予想を下回った。ポストペイド型携帯契約純増数は予想を上回った。携帯電話解約率は予想を上回った。第2四半期の契約者の伸びが低迷したことを背景に、22年度通期ベース調整済みEPSガイダンスレンジを引き下げ、予想を下回った。ワイヤレスサービスの売上高成長率ガイダンスレンジも引き下げた。同EBITDA成長率ガイダンスレンジも引き下げた。
今後の株価見通し
今回の不振決算を受け、当面底値模索の動きとなろう。42ドルレベルに下値支持線がある。
ニューコア(NUE)決算:1株利益は9.67ドルで市場予想を上回る
ニューコアは、鉄鋼および鉄鋼製品の製造会社である。また、製鋼所で使用される直接還元鉄も生産している。自社あるいは他社が製造した鉄鋼・鉄鋼製品を売買する国際トレーディング・販売事業も展開している。事業は、製鋼部門と鉄鋼製品部門、原料部門で構成され、このうち製鋼部門から最大の収益が生み出されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比34%増の117.94億ドル(市場予想は114.59億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・9.67ドル(市場予想は8.72ドル)
売上高、及び調整済みEPSはともに予想を上回った。
今後の株価見通し
120ドルのネックライン超えから、140ドルを目指す展開となろう。
ダナハー(DHR)決算:1株利益は2.76ドルで市場予想を上回る
ダナハーは、不動産投資会社であったが、1984年に産業重視の製造会社となった。2016年のフォーティブの分社化を含む一連の合併、買収、売却を通じて、現在、ライフサイエンス、診断、環境・応用ソリューションの3部門で科学的な器具および消耗品の製造に主に焦点を当てている。2019年後半には、歯科事業を新規株式公開で分社化した。2020年初頭に買収したGEのバイオファーマ事業(現在のCytiva)はライフサイエンス部門に組み入れられた。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比7%増の77.51億ドル(市場予想は73.16億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.76ドル(市場予想は2.35ドル)
売上高、及び調整済みEPSはともに予想を上回った。
同社のブレアCEOは声明で、「厳しい環境の中、1桁台後半のコア売上高、2桁台の1株利益、20億ドルの営業キャッシュフローを実現できた」と述べた。
今後の株価見通し
いよいよ300ドルを目指す展開となりそうだ。
ダウ(DOW)決算:1株利益は2.31ドルで市場予想を上回る
ダウは、多角的な化学品製造会社である。科学と技術を融合させ、人間の進歩に不可欠な革新的なソリューションを開発する。ポートフォリオは、6つのグローバル・ビジネス・ユニットで構成され、パッケージング&スペシャリティ・プラスチックス、インダストリアル・インターミディエイツ&インフラストラクチャー、パフォーマンス・マテリアルズ&コーティングの3つの事業部門からなる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比13%増の156.64億ドル(市場予想は155.84億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.31ドル(市場予想は2.15ドル)
売上高、及び調整済みEPSはともに予想を上回った。
今後の株価見通し
株価は54ドル超えから、60ドルを目指す展開が予想される。