スナップ(SNAP)決算:1株損失は2セントで市場予想を下回る

スナップは、自社をカメラ会社と呼び、北米や欧州の先進地域で最も人気の

高いソーシャル・ネットワーキング・アプリのひとつであるSnapchat(カメラアプリケーション)を開発、運営している。1日約3億1,900万人のアクティブユーザーを有する。売上高のほぼ全てが広告収入で構成されており、その72%を米国を中心として北米市場が占めている。本社をカリフォルニア州ヴェニスに置く。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比13%増の11.1億ドル(市場予想は11.4億ドル)

★1株当たり損益・・・2.0セントの赤字(市場予想は5セントの赤字)

売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSの赤字幅は予想ほど悪化しなかった。1日当たりアクティブユーザー数も予想を上回った。

今後の株価見通し

オンライン広告企業は今年に入ってから不振が続いており、投資家は景気悪化見通しが広告予算への下押し圧力となると予想している。スナップは拡張現実(AR)技術を使った広告に投資してきたが、こうした新しい広告手法は広告予算削減の際に真っ先に切られやすいと専門家は指摘する。当面株価は底値模索の動きとなろう

シーゲイト・テクノロジー・ホールディングス(STX)決算:1株利益は1.59ドルで市場予想を下回る

シーゲイト・テクノロジー・ホールディングスは、企業・消費者市場向けデータストレージのためのハードディスクドライブ(HDD)の大手サプライヤーである。同じく垂直統合モデルで事業を展開する主要なライバルであるウエスタン・デジタルと2社で実質的に市場を独占している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比13%減の26.3億ドル(市場予想は28億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.59ドル(市場予想は1.91ドル)

第1半期ガイダンス

★売上高・・・25億ドル(市場予想は30.1億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.40ドル(市場予想は2.27ドル)

売上高、調整済みEPSはともに予想を下回った。続く7‐9月期売上高、調整済みEPSガイダンスはともに大幅に予想を下回った。

今後の株価見通し

極めて不振だった。株価は75ドル台に下落している。当面底値模索の動きとなろう。同業のウェスタン・デジタル(WDC)も連れ安している。70ドルレベルに下値支持線がある。

クリーブランド・クリフ(CLF)決算:1株利益は1.13ドルで市場予想を下回る

クリーブランド・クリフは、北米の圧延鋼材の生産者で、鉄鉱石ペレットの製造業者である。採掘された原料、直接還元鉄から一次製鋼、下流仕上げ、プレス、ツーリング、チュービングまで垂直統合されている。北米における圧延鋼材の総合的な提供と自動車産業への鋼材の供給により、さまざまな市場に対応している。米国、カナダでは、鉱山、鉄鋼、下流の製造業全体で約26,000人を雇用している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比26%増の63.37億ドル(市場予想は61.26億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.13ドル(市場予想は1.33ドル)

売上高は予想を上回ったが、調整済みEPSは予想を下回った。EBITDAも予想を下回った。22年度通期ベース平均売価ガイダンスを引き下げた。

今後の株価見通し

不振決算を受け、当面底値模索の動きとなろう。14.30ドルレベルに下値支持線がある。

インテューイティブ・サージカル(ISRG)決算:1株利益は1.14ドルで市場予想を下回る

イティブ・サージカルは、最小侵襲手術を支援するためのロボットシステムの開発、製造、販売を手掛ける。また、システムには、計器、使い捨て付属品、および保証サービスも提供される。世界中の病院に約7,000台のダビンチシステムが設置され、米国では4,000台以上の設備が設置され、新興市場でも設置台数が伸びている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比4%増の15.2億ドル(市場予想は15.7億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.14ドル(市場予想は1.20ドル)

売上高、及び調整済みEPSはともに予想を下回った。手術ロボット「ダ・ヴィンチ」出荷数も予想を下回った。

今後の株価見通し

従来の内視鏡手術からロボット手術への切り替えが進み、椎間板ヘルニアや重度の肥満を解消するための外科手術などへの適用が拡大しつつあり、同社の成長余地は大きい。下値を丁寧に拾いたい。

アメリカン航空クループ(AAL)決算:1株利益は0.76ドルで市場予想と一致

アメリカン航空グループは、予定有償旅客マイルで世界最大規模の航空会社である。シャーロット、シカゴ、ダラス・フォートワース、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、フィラデルフィア、フェニックス、ワシントンDCを主要なハブ空港とする。大規模な航空機リニューアルを完了し、米国の従来からある航空会社のなかで最も新しい航空機を保有している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比79%増の134.22億ドル(市場予想は131.77億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.76ドル(市場予想は0.76ドル)

第3四半期ガイダンス

★売上高・・・2019年同期比10-12%増

売上高は予想を上回ったが、調整済みEPSは予想に一致した。ただし、続く7-9月期(第3四半期)の輸送能力が2019年第3四半期比8-10%減、通期ベースの輸送能力が2019年比7.5‐9.5%減としたことが嫌気された。

今後の株価見通し

15.10ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。