ドラッグストア大手のコスモス薬品は7月11日、2023年5月期の連結売上高が前期比8%増の8,135億円になる見通しだと発表した。上場直前の2004年5月期以来では、20期連続での増収となる。

出所:Strainer

好調の要因とは?

食品の売上高構成比率が58%と、一般のドラッグストアより高い。利益率の高い医薬品で儲け、食品を安売りして集客する事業モデルを確立している。

2022年5月期末は、前期末比で114店増の1,244店を展開。自社店舗で競合する範囲にも出店し、エリアのシェアを高めるドミナント戦略を進める。

2022年5月期の業績

2022年5月期の売上高は7,554億円、純利益は231億円だった。

出所:Strainer

収益の会計処理が変わる「収益認識に関する会計基準」を適用した影響で、前期比増減率は開示していない。単純計算では売上高が4%増、純利益が15%減となる。

単純計算した商品別売上高は、食品が4%増の4,371億円、医薬品が4%増の1,165億円、化粧品が5%増の739億円だった。

売上高販管費率は0.7ポイント増の16.1%となり、粗利率も微増だった。資源高や原材料の高騰が利益の圧迫要因になっているようだ。