モトリーフール米国本社、2022年7月9日 投稿記事より

主なポイント

・長期的な成長トレンドにある企業に投資することで、老後資金を早く増やすことが可能
・ブルックフィールド・アセット・マネージメント(BAM)は、オルタナティブ投資の持続的成長から恩恵
・クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)は、クラウドベースのサイバーセキュリティサービスに対する需要の高まりが追い風に

今後、何年にもわたり平均以上の成長を実現できる大きな機会がある2銘柄

老後資金を大きく増やそうと思ったら、世の中の大きなトレンドにうまく乗じることのできる企業に投資するのが良いでしょう。そのような企業は、平均を上回るペースで売上高と利益を伸ばし、長期的に優れたリターンをもたらしてくれるはずです。

今後数年間に、勝てる投資を生み出す可能性のあるメガトレンドとは、オルタナティブ資産運用とサイバーセキュリティの2つです。それぞれのセクターで注目すべき銘柄は、ブルックフィールド・アセット・マネージメント(BAM)とクラウドストライク・ホールディングス(CRWD)です。5,000ドルの投資資金があれば(もっと少なくても大丈夫です)、これらの有望成長株への投資を検討してみるのはいかがでしょうか。

1.ブルックフィールド・アセット・マネージメント: オルタナティブ投資ヘの資金流入が増加

オルタナティブ投資(上場株式や債券市場以外の投資で、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、ヘッジファンド、インフラ、私募不動産などが含まれます)への資金流入は、何年も前から着実に増加しています。オルタナティブ投資業界をリードするデータ・分析・情報プロバイダーのプレキンによれば、オルタナティブ投資の運用資産残高は、2010年の約4兆ドルから、2020年には10兆ドルを上回るまでに成長しています。

より良いリターンを求めて、ポートフォリオの多くをオルタナティブ投資に振り向ける投資家が増える中、オルタナティブ投資の運用資産額は2025年にかけて年率10%近いペースで増加するとプレキンは予想しています。このトレンドは、大手オルタナティブ資産運用会社のブルックフィールド・アセット・マネージメントにとって好材料です。同社は現在、再生可能電力とエネルギー転換、インフラ、不動産、プライベートエクイティ、クレジット、保険ソリューションなどの分野で、総額7,250億ドルの資産を運用しています。

ブルックフィールドの運用資産は、今後も増加し続ける見通しです。これにより、同社が得る運用手数料や成功報酬(運用するファンドから得られる利益のうち同社の取り分)も増加が見込まれます。その上、ブルックフィールドは、ファンドへの投資資金からも利益を得ることができます。

こうしたさまざまなカタリストにより、ブルックフィールドは多額のフリーキャッシュフローを生み出し、新規投資による企業価値の向上や、自社株買いや配当を通じた株主への還元に充てることができるのです。会社側は、長期的に年間15%のトータルリターンを目指しています。

2.クラウドストライク・ホールディングス:セキュリティーニーズの高まり

サイバー攻撃はますます頻発し、被害も大きくなっています。クラウドストライクが発表した「グローバル脅威レポート」によれば、2021年に、ランサムウェア関連のデータ流出は82%も増加しました。一方で、ジュニパー・リサーチの予測によると、情報漏洩によるコストは、世界全体で年間3兆ドルから、2024年には5兆ドルを超える見通しです。

さらに悪いことに、従来のネットワーク・セキュリティ・システムは、企業が業務プロセスのオンライン化を進め、より多くの従業員がリモートで企業データにアクセスする、昨今のますますクラウド化する世界に対応しきれていません。そのため、サイバー犯罪者にとっては、ますます攻撃のチャンスが生まれています。

クラウドストライクは、こうした問題に対するソリューションを提供しています。同社が構築したクラウドベースのセキュリティプラットフォームは、人工知能(AI)を活用してセキュリティ侵害を特定し、阻止します。クラウドベースでサイバーセキュリティサービスを提供する機会は大きく、しかも成長しています。クラウドストライクの現在のサービス内容で対応可能な最大市場規模は560億ドルですが、市場の拡大とサービス内容の拡充に伴って、最大市場規模は2025年に1,260億ドルに達すると会社側は見積もっています。

年間経常収益は19億ドルに達したばかりですが、成長余地はまだ十分にあります。市場機会の大きさを考えると、クラウドストライクの売上高とキャッシュフローは、今後数年にわたって急速に成長し続けるとみられます。そして投資家には、魅力的なトータルリターンをもたらし続けてくれるはずです。

長期保有に優れ、老後資金を支えてくれる

平均を上回るペースで成長する企業への投資は、老後資金の確保につながります。ブルックフィールドとクラウドストライクは、どちらもこの条件に当てはまり、両社の市場機会は大きく、ますます成長しています。そのため、長期保有に理想的な銘柄と言えるでしょう。

免責事項と開示事項  記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Matthew DiLalloは、ブルックフィールド・アセット・マネージメントとクラウドストライク・ホールディングスの株式、および以下のオプションを保有しています。ブルックフィールド・アセット・マネージメントの2022年12月満期の40ドルプットのショート。モトリーフール米国本社はブルックフィールド・アセット・マネージメントとクラウドストライク・ホールディングスの株式を保有し、推奨しています。モトリーフールは、ブルックフィールド・アセット・マネージメントのCL.A LVを推奨しています。モトリーフールは情報開示方針を定めています。