東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は大幅に3日続落となりました。日経平均は67円高の26,460円で寄り付くとまもなくして138円高の26,531円まで上昇しましたが、朝方の買い一巡後に伸び悩みマイナスに転じると前引け間際に244円安の26,148円まで下落し233円安の26,159円で前場を終えました。一段安となり371円安の26,021円でスタートした後場の日経平均は節目の26,000円を割り込み14時20分前に551円安の25,841円まで下落した後引けにかけてやや戻しましたが、26,000円を下回って推移すると結局457円安の25,935円で取引を終えています。こうしたなか新興株も安く東証マザーズ指数が下落となっています。

2.個別銘柄等

高島屋(8233)が8.8%高となり年初来高値を更新しました。新型コロナウイルス対策の行動制限が緩和され中間層向けの販売が回復したことや、コスト削減を徹底したこともあり第1四半期の営業損益が66億円を超す黒字となり、上期計画に対する進捗率が94.7%となったことで買いを集めました。J.フロント リテイリング(3086)も第1四半期の営業損益が75億円を超す黒字となり、第1四半期として3年ぶりの黒字となったことで一時6.3%高となり年初来高値を更新しています。本決算を発表したウェザーニューズ(4825)も6.6%高となりました。新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた航空気象サービスが国際線需要の回復に伴ってアジアの航空会社を中心に好調に推移するとみられることなどから2023年5月の営業利益が前期比で10.2%増の32億円となる見通しを発表したことを好感した買いが入りました。また、投資判断や目標株価の引き上げを受けて買われたのが大和工業(5444)やしまむら(8227)で、大和工業が目標株価の引き上げを受けて一時3.1%高となり、しまむらも投資判断と目標株価の引き上げを受けて一時5.3%高となりました。

一方で三井物産(8031)が5.5%安となり、三菱商事(8058)も5.4%安となりました。ロシアのプーチン大統領が極東の石油・天然ガス開発事業のサハリン2の運営をロシア側が新たに設立する法人に移管し、現在の運営会社の資産を無償譲渡するよう命じる大統領令に署名したと伝わったことでサハリン2に出資する三井物産と三菱商事が売られました。良品計画(7453)も13.5%安となりました。円安進行や物流費の高騰、国内での衣料品などの値下げ処分もあり通期の営業利益の見通しを380億円から260 億円に下方修正したことで売りが膨らみました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は457円安となりました。寄り付き前に発表となった日銀短観で大企業・製造業の業況判断指数(DI)はプラス9と前回のプラス14から悪化し市場予想も下回りましたが影響は限定的で、昨日までの2日間で650円以上下げていたことから自律反発狙いの買いが入り上昇して始まりました。しかし、節目の26,500円を小幅に上回ったところで伸び悩むと下落に転じ米株価指数先物が大きく下げていたこともあって下げ幅を広げ節目の26,000円を割り込みました。そのため上値の重さとともに下値への警戒感も意識されそうですが、3日間で1,100円以上も下げたことから週明け以降の反発に期待したいところです。なお、小売り企業を中心とした2月決算企業の第1四半期決算発表が本格化していますが本日も引け後にニトリホールディングス(9843)が決算を発表する予定です。また、日本時間の23時には6月の米ISM製造業景況感指数が発表される予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)