メタ・プラットフォームズ(FB)決算:一株利益は2.72ドルで市場予想を上回る
メタ・プラットフォームズは、世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営する。月間アクティブユーザー数は25億人。メッセージ交換、ニュース、写真、ビデオのシェアなど、ユーザーは様々な方法で互いに交流することができる。動画配信サービスWatchは、プレミアムコンテンツのライブラリを構築中で、広告収入や視聴料など収益化を目指す。
フェイスブック、インスタグラム、メッセンジャー、ワッツアップ、その他多くのサービスでエコシステムを構成。PCやモバイル端末から利用可能。広告収入が全体の90%以上で、地域別では半分が米国およびカナダ、25%が欧州となっている。粗利益率は80%超、営業利益率は30%以上となっている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★収入・・・前年同期比6.6%増の279.1億ドル(市場予想は282.4億ドル)
★1株当たり利益(GAAP)・・・2.72ドル(市場予想は2.56ドル)
売上高が前年同期比7%増の279億800万ドル(約3兆5800億円)、純利益が同21%減の74億6500万ドルだった。減益は2四半期連続。プライバシー保護規制の強化が主力のインターネット広告事業への逆風となる一方、SNS(交流サイト)の利用者は再び増加に転じた。
今後の株価見通し
1日あたりの利用者は19億6000万人となり、3カ月前よりも約3000万人増えたことが好感された。240ドルを目指す展開になりそうだ。
テラダイン(TER)決算:一株利益は0.98ドルで市場予想を上回る
テラダインは、半導体の自動検査装置、ハードディスクドライブ、回路基板、電子システムのシステム検査、デバイスの無線検査などの検査装置の設計、開発、製造、販売を手掛ける。2015年に産業オートメーション市場に参入し、工場向けの協働・自律ロボットも提供している。
多くの最終市場や地域に直接・間接的に製品を提供しているが、その最も重要な事業は、2021年の売上高の71%を占める半導体検査装置である。同装置は、垂直統合型・ファブレス型・ファウンドリー型チップメーカーに提供されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比3.4%減の7.55億ドル(市場予想は7.41億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・0.98ドル(市場予想は0.89ドル)
売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第2四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジもともに予想を上回った。決算発表日引け後のOTC取引では、引け値比4.5%程度上昇した。
今後の株価見通し
当面103ドルを下値にしたレンジ内の動きとなりそうだ。相場全体の地合いも良くないが、株価上昇につながるカタリストが欲しい。
テキサス・インストゥルメンツ(TXN)決算:一株利益は2.35ドルで市場予想を上回る
テキサス・インストゥルメンツは、テキサス州のダラスを拠点とするアナログ半導体製造の世界大手である。製品は、音声や電力などのリアルワールド・シグナルを処理するために使用されている。
売上高の95%は半導体が占め、残りの5%をいわゆる電卓が占めている。ワイヤレス通信機器やさまざまな電子応用機器に搭載されるプロセッサーやマイクロコントローラーでも大きな市場シェアを有する。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比14%増の49.1億ドル(市場予想は47.2億ドル)
★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・2.35ドル(前年同期は1.87ドル)
売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。ただし、続く第2四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジはともに予想を下回った。
今後の株価見通し
底値模索が予想される。