先週金曜日(4月22日)、米10年国債利回りは一時2.97%台まで上昇しました。2018年12月以来の水準です。これを受けてBTC/USDは下落し、4万ドルを割り込みました。その後、週末を経てさらに下落しています。
前回コラムでお伝えした通り、米10年国債利回りとBTC/USDのチャートの動きを比較すると逆相関になっていることが見て取れます(図表1参照)。米長期金利が上昇すれば、BTCも下落すると考えられますので、地合いはかなり悪化傾向にあると思います。
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米ドル/円相場の影響で、BTC/JPYはまだ現在のチャート形状を保っていますが、BTC/USDが崩れてきますと、BTC/JPYも崩れます。米ドル/円、クロス円も買われ過ぎ形状になってきているように感じますので、円建ての暗号資産も、そろそろ下落が加速するのではないかと考えています。
今週も下値拡大に注意して、分析していきましょう。
BTC(ビットコイン)、下値の目安は435-475万円
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BTC/JPY分析です。
本コラムで繰り返しお伝えしているSMA30とSMA90ですが、これらの移動平均線はよく機能しています。今回もレジスタンスとして機能しました。現状、SMA90にサポートされ、狭いレンジを行き来していますが、ここを割り込みますと、下値拡大の可能性が出てきます。この値動きには注意が必要でしょう。
再び400万円方向に押し戻されるリスクをはらんでおり、油断ができません。MACDも0.00ラインでの推移がしばらく経過していますので、次のトレンド発生は強いトレンドになる可能性があります。
では4時間足で下値の目処を見ていきましょう。
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4時間足分析です。
490万円付近のサポートラインを割り込みますと、次のサポートは475万円になります。前回コラムでお伝えした通り、今週も同じく475万円のサポートラインから様子をみたいと思います。
4時間足ではSMA7、30、90すべてもみ合いとなっており、次のブレイクアウトで大きなトレンドが発生しやすい形状となっています。エネルギーが溜まっているので、一番近いサポートライン(490万円付近のサポートライン)からの買いエントリーは控えた方が良いと考えています。
少し余裕をみて、下値の目処は475万円に設定し、そこから日足ベースでサポートラインが弾けそうな425-435万円をサポートとして、広めに見ておいた方が良いと考えます。
今週も435-475万円を下値の目安として、慎重姿勢を維持したいと思います。
ETH(イーサリアム)、2つのポイントに絞った押し目買い戦略
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ETH/JPY日足分析に移ります。
こちらはBTC/JPYと比較すると、直近1週間の値動きの形状はやや弱いでしょうか。まもなく4月の安値を割り込もうとしています。ここを割り込みますと、35万円のサポートラインが1つの目安となりそうです。ここはSMA90も重なるように控えているので、条件が揃っています。よって、今週の第1ターゲットはこのサポート付近で考えておきます。
さらに割り込む場合、29-30万円付近のサポートまで何もありません。この展開になった場合、アルトコイン市場全体も連れ安相場になりますので、注意が必要です。(その理由はETHチェーントークンが最も多く、ETHで担保しているケースが多いため、価値の目減りが同時に起こるためです)
よって資金管理に気を配り、安全を見て三角保ち合いの下限ラインまで引きつける戦略も今週から付け加えておきたいと思います。
第2ターゲットとして、三角保ち合い下限ライン30万円付近にもう1つの目安を考えておきます。
今週のETHは、30万円と35万円の2つのポイントに絞った押し目買い戦略を前提にシナリオを立てておきたいと思います。