3月下旬以降の米国債利回り10年金利チャート(折れ線)とBTC/USDチャート(ローソク足)の動きを比較してみると、逆相関になっていることが見て取れます(図表1参照)。
こちらは1時間足を縮小したものです。BTCは3月28-29日に600万円手前まで上昇した後、現在の500万円まで下落して調整相場に入りました。米長期金利は、ほぼ同じタイミングから上昇し続けています。
特にこの3週間、逆相関になっているため、米長期金利の上昇が止まらない限り、BTCは次の相場に移行しにくいのではないかと考えています。
ここしばらく、米ドル/円と米金利の間にも相関性が見られ、世界の金融市場は、この米金利の動向に大きく影響されているように感じます。
引き続き上記のチャートの推移に注目していきたいところです。
今週のBTC(ビットコイン)相場予想:435-475万円の水準
BTC/JPY日足チャート分析から始めます。
SMA30を割り込んでから、特に上値が重くなりました。多少反発しても良いのではないかと思いますが、先週月曜日(4月11日)に割り込んでから、回復の兆しが見えません。
MACDもついにマイナス圏に沈下しそうで、下落の条件が整ってきています。すぐ下にはSMA90が控えているので、ここがサポートになりそうです。ここも割り込むと、トレンドラインまで一段と下落の余地が広がりそうです。
先週に引き続き、押し目のラインをさらに引き下げようと考えています。
前回のコラムでは525万円が正念場だとお伝えしましたが、やはりここを割り込んでから元気がないように見えます。反落後、反発に乏しいのは、新規のフローが不足していることや、上がったところで捕まったポジションの精算が断続的に続いており上値を抑え込んでいるためだと考えられます。
先週に引き続き、BTC/JPYでの買い目線は継続ですが、保有ポジションを縮小して再び400万円台で買い直すスタンスに切り替えたほうが良いかもしれません。
今週はポジション縮小を意識しつつ、SMA90ライン付近での押し目買い、またはトレンドラインからの押し目買いと435-475万円を意識する展開を予想します。
今週のETH(イーサリアム)相場予想:33-35万円の水準
続いてETH/JPY日足分析です。
BTCよりも形状が良いですが、本日(4月18日)の陰線には注意したいところです。コラム執筆中(4月18日午前時点)、日経平均株価は、一時500円安(前日比)となっており、リスクオン資産が売られています。アルトコインもこの影響を受けるのではないかと思います。
ETHは2022年に入ってから並行チャネル内で推移していますが、私は下限ラインに向かって推移していくイメージを持っています。今週後半からSMA90もこの下限ラインに重なるようなかたちで推移しそうです。週末にかけて33-35万円で推移している場合は、買い場と判断して押し目買いを狙っても良いかもしれません。
まだ10%ほど距離がありますので、BTC同様に、一度ポジションを縮小して再度押し目買いを狙う意識で臨むと良いのではないでしょうか。
ボトム圏での並行チャネルレンジ内での推移を意識したトレードに切り替えたほうが良いかもしれません。
まとめますと、今週、BTCは435-475万円の水準、ETHは33-35万円の水準と、それぞれのレンジで安値の予想を出しておきます。参考にしていただけますと幸いです。