先週のBTCは安値を掘り下げ、一時1,120万円前後まで下落しました。その後、調整戻しの急反発で1,265万円付近まで回復させつつもこの週末に失速、3月17日朝方は1,220~1,240万円での推移となりました。
暗号資産自体はネガティブなニュースはなかったものの、米株式市場に連動しつつ、下値を切り下げていった1週間でした。
3月は日本の年度末であり、米国企業に多い12月決算の企業においては第1四半期決算となるため、3月後半は一定の買い戻しがあると考えます。しばらくネガティブな相場が続きましたが、この1週間程度は落ち着きを取り戻すと予想しています。
BTC(ビットコイン)は下降トレンドラインまでの調整上昇あるか?

BTC/JPY日足チャート分析です。下降トレンドラインを引いてみると、SMA30(黄色)と重なって下落していることがわかります。併せてSMA200(橙)を下回っており、数日後にはこのSMA200は下降トレンドラインとSMA30が重なるポイントにぶつかることになりそうです。時間にしてあと3~4日後でしょうか?この付近からの戻り売りはありかもしれません。
日足のため小さな戻りに見えますが、あと30~40万円程度の上昇値幅がありそうなため、押し目買いで狙うとすればもう少し値幅が取れることになるでしょう。今週前半は戻りの局面到来と考えています。

続いてBTC/JPY4時間足分析に時間軸を落とします。先週つけた高値が1,265万円前後ですが、SMA90(水色)もその付近で推移をしています。先日2度も上値を押さえ込まれました。今一度、このチャンスがやってくるかもしれません。
日足の時間軸と相談になりますが、4時間足でもこの水準にテクニカル的なレジスタンスが存在しておりますので、今週の上値の目処はこのあたりを狙っていくとよいと考えます。
浅い押し目買いを意識し、この水準で利食いを行って再び押し目買いを意識していくフェーズではないでしょうか。
もし仮にこの水準を上抜ける場合、次の上値の目処はSMA200(橙)が推移する1,300万円台前半となるでしょう。
ETH(イーサリアム)は下降トレンドラインまで戻り待ち

ETH/JPY日足チャート分析に移ります。BTCと同様に下降トレンドラインとSMA30(黄色)と重なって下落していることがわかります。下落リズムが同等になってきたのでしょう。
よって、戻りの目安はこのラインを意識すべきではないでしょうか。
数日後に戻りを試していることを考えると、30-32万円付近からの戻り売りは得策かもしれません。アルトコインのため、こういった下落相場での回復はBTCよりも遅い傾向があります。そのため、ETHは押し目買いではなく、戻り売り継続でよいのではないかと考えます。
MACDはゴールデンクロスを開始していますが、これでも反発せずに横ばい推移となり、且つ今週中に下降トレンドラインまで戻ることがなければ、再反落すると予想します。個人的には押し目買いはまだ見送り予定です。

ETH/JPY4時間足分析です。SMA90(水色)は31万円付近で推移しており、戻り売りの目安としてはこの水準がよさそうに思えます。日足の下降トレンドラインとタイミングが重なる場合は、絶好の戻り売りポイントとなるのではないでしょうか。
そのほか、目立ったテクニカル的なポイントはないため、この水準までの戻りを意識し、待ちの姿勢がよいのではないかと思います。
BTCは押し目買いも近い距離での利益確定狙い、ETHは日足、4時間足の戻りまで待つスタイルで今週は臨みたいと思います。