ローソンは4月11日、2022年2月期本決算を発表した。連結ベースでチェーン全店売上高2兆4,427億円(前期比4.0%増)、営業総収入は6,983億円(同4.9%増)、営業利益は470億円(前期比15.2%増)の増収増益となった。

前期は店舗改装を推進。4,305店の改装を進めた。同時に進めている店内調理サービス「まちかど厨房」の導入店舗は、8,359店に拡大した。その他、フードデリバリーサービスの提携、OTC医薬品の販売などで売上増加を図った。

出所:strainer

国内既存店の平均日販は49.8万円と前年比1.2万円上昇。2020年9月にローソングループ大変革実行委員会を立ち上げ、店舗改装や商品刷新など収益力向上を急いでいる。

海外事業で大きく伸びたのは中国だ。2月末日現在、中国の店舗数は合計4,560店舗(前期比で1,216店舗増)。中国の店舗網拡大により海外事業は増益となった。

2023年2月期の業績予想は営業総収入1兆2,400億円(46.6%増)、営業利益530億円(12.5%増)と大幅な伸長を見込む。

今年度は「地域密着×個客・個店主義」を戦略コンセプトに、エリアカンパニー制度を導入する。「個店経営」は最近の小売チェーンのトレンドだ。しかし、ローソンは約98%がFC店舗であり、実現は容易ではないだろう。