日経平均は、上値抵抗線を再び跳ね返すか
日経平均は大きな節目を迎えています。2022年の大発会では510円高と幸先の良いスタートを切ったことで、2022年の先高期待が高まった直後、1月5日に戻り高値(29,388円)となってしまったことは記憶に新しいところです。2021年来高値をつけた9月14日の高値(30,795円)を起点に11月16日高値(29,960円)を通る右肩下がりの上値抵抗線付近で跳ね返されたのです。
今、その上値抵抗線に差し掛かっていて、再び跳ね返される可能性も高くなっています。地合いが少し良くなってきたからといって、無視することはできないフシです。上げ幅の半値押しでも、26,500円処まで下げることになります。
3月29日の配当権利付き最終売買日、3月30日の配当落ち日とで、9,000億円程度の「配当再投資の買い」需要が発生するとの観測があるようです。素直に受け止めると好材料ということになるのですが、それはあくまでも一時的なものでしょう。短期的に相場が大きくリバウンドしている状況を踏まえると、むしろ材料出尽くしに注意する必要がありそうです。
円安に拍車がかかる米ドル/円相場の行方とは
一方、1月と違って上値抵抗線を上回れば、一段と大幅高が期待できます。今と上昇の勢いが同じだったのが、2021年8月安値から9月高値までの動きです。当時の上昇幅は3,840円でした。この上昇幅を3月9日安値から同値幅上げると考えた28,520円処も超えてくるようなら、3万円台回復は時間の問題となるでしょう。
米ドル/円相場も円安に拍車がかかっています。2020年の新型コロナショック当時の大きな円高方向への振れ幅(2020年2月高値1ドル=112.22円→同年3月安値101.25円までの約11円幅)に対する倍返しの円安水準123.20円が重要とみていましたが、あっさりと超えてきました。
まさか、2015年高値125.85円を近々にも上回ってくるのでしょうか。そうなると、日経平均先物にも大量の買い物が発生する可能性が大きいのではないでしょうか。