暗号資産が軒並み上昇し始めました。ロシアとウクライナの次回の停戦協議が3月28-30日にトルコで開催される予定です。おそらく今回も協議は難航するでしょうが、交渉内容に多少の前進があるのではないかと思います。ロシア軍将官7名が死亡しており、軍の指揮系統にも影響が出ているのではないかと推測します。私はロシア軍の首都キエフからの撤退も近いのではないかと考えています。
また先ほど(3月28日午前)、日銀が長期国債の指値オペを通知しました。長期金利が一時0.245%まで上昇し、日銀の許容する上限0.25%程度に近づいたことを受けて、金利上昇を抑制する姿勢を示したと報じられています。日銀が長期金利の上昇を抑えるため国債を無制限に買い入れる措置の実施を発表したことで、日米の金利差の拡大が意識され、円相場は約6年ぶりに123円台まで下落しました。
このような状況のなか、BTCは大きく上昇しています。円安の追い風も受けてBTC/JPYへの強気の上昇目線を維持していきたいところです。
BTCはレンジ切り上げ、下値は525万円
前回コラムの執筆時点では490万円台でしたが、520-530万円の突破は非常に早かったです。1週間で20%近くの上昇となりました。前回コラムで述べたシナリオ通りになったように思います。
今後のマーケットは、ロシアとウクライナ間の停戦合意に向けて動いていくのではないかと私は考えています。
日足レベルではまずレンジが切り上がったことでサポートラインは525万円付近が意識されそうです。SMA7も急角度で上昇しており、SMA30もSMA90をゴールデンクロスしていることから、上昇トレンドが力強いものになるように思います。レンジを切り上げ、下値は525万円〜で考えていく必要がありそうです。
さらに4時間足で押し目買いの目処を探していきましょう。
4時間足では525万円と550万円のサポートラインが引けます。もう少し手前で拾っていくとしたら、この550万円手前の水準からでしょうか。
仮に下落してきた場合、SMA30のラインもその水準に追いついてきていると買いやすいと思います。急に上昇したため、MACDはダイバージェンスが発生しているようです。このあたりに注意し、550万円までしっかりと引き付けてから追加のエントリーを狙っていきたいところです。
持っているポジションを継続する予定ですが、このままさらに上昇し、一部利益確定を狙うなら600万円手前だと考えています。ただし上昇の勢いが強いため、私は1-2割程度の利益確定をイメージし、強気目線を堅持したいと思います。
ETHは上昇トレンド回帰の形状に
ETHは三角持ちを突破してから上昇に弾みがついています。BTC同様にサポートラインを突破し、上昇トレンド回帰の形状になっています。
押し目買いは38万円付近のレジサポラインでしょうか。MACDは上昇に転じ、プラス圏で推移し始めました。SMA30はSMA90をまだゴールデンクロスしていませんが、その分上値の余地がまだ多く残されていると言えるでしょう。
先週は米国株式市場も大きく回復しており、その影響も受けているようです。リスクオン相場においてBTC以上に上昇しやすいポテンシャルを持っているのがETHだと思います。NFT市場も拡大しており、ETHへの注目が高まっています。ETHの技術にはまだ上昇の余地があると考えており、引き続き強気目線を堅持したいと思います。
私は今週、もう少しETHのポジションの比率をあげてみようと検討中です。以上、今週もBTC、ETHは押し目買いトレードの戦略でいきたいと思います。