先々週、急騰していた原油価格が急落しましたが、ここ数日で再びじわりと上昇しています。ゴールド価格は3月に一時2,070ドルを超えましたが現在は1,930ドル付近で推移しています。BTCは変わらず400-500万円レンジで推移していましたが、上放れしそうな形状が見られます。
為替市場でドル円やクロス円が軒並み上昇していることもあり、BTCやETH(イーサリアム)を中心に暗号資産市場も上昇し始めたようです。またインフレリスクも相まって、上昇ペースが加速するのではないかと思います。
日足チャートベースでもトレンドが発生しそうですので、今回は強気なスタンスで解説していきます。
BTC(ビットコイン)は上昇トレンド発生となるか
まだ三角保ち合いをブレイクしていませんが、この2週間は450-500万円をコアレンジに推移しています。三角保ち合い上限ラインで推移していたことから、私には上方向に動きたがっているように見えます。
図表1に白いラインでもう1本の下降トレンドラインを引いてみました。ここを上抜ければ、しっかりとした上昇トレンド発生になるのではないでしょうか。もしウクライナ侵攻をめぐって停戦合意などの報道が出れば、そのきっかけになるように思います。
MACDも0.00ラインから少しずつ上放れし、かつ30日移動平均線(SMA30)よりも上で推移し始めているので、あとはファンダメンタルズ材料だけでしょう。
今週は強気で買いトレードを狙っていきたいと思います。
買いの目安は平行チャネル下限ラインから
では、4時間足で今週の押し目買いの目安を探っていきましょう。
図表2に平行チャネルを引いてみました。この下限のラインに触れるタイミングで拾いやすいでしょう。週半ば以降に、およそ455-470万円付近で押し目を作るならチャンスかもしれません。
もう1つのポイントはSMA90です。3月上旬〜中旬、このSMA90が上値を抑えており、ここで何度も止められていました。しかし、現在は上抜けており、今度は反落時にこのSMA90がサポートになると予想します。SMA90ラインにタッチしたあたりから拾っていくのも選択肢の1つでしょう。
今週はこの2つのポイントに絞っていきたいところです。
ETH(イーサリアム)は三角保ち合いをブレイク、上昇に弾み!?
続いて、ETH分析です。日足は三角保ち合いをはっきりと抜けてきました。SMA90(3ヶ月移動平均線)の手前で足踏みしていますが、BTCと同じく上抜けてくるのも時間の問題ではないかと考えています。
先日までBTCよりも弱気形状でしたが、本日(3月22日午前中時点)ではETHのほうが上昇に勢いがつきそうな形状に見えます。
35万円をクリアに突破しますと、次は38-40万円がターゲットとなりそうです。4時間足チャートで今週の押し目買いのポイントを見ていきましょう。
押し目買いの3つのポイント
4時間足ですと、緑色のサポートライン手前からの押し目買いが1つ目、三角保ち合いの下限ラインが2つ目のポイントでしょうか。BTC同様にSMA90ラインも1つのポイントとして考えると、今週はこの3つのポイントからのエントリーが狙えそうです。
MACDは下向きで推移していますが、ローソク足実体は高値圏でキープしています。これは上昇トレンドが強いことを示し、押し目が浅くなる可能性も高いように思います。サポートラインまで引きつけることも重要ですが、打診買いレベルで今の水準からのエントリーも選択肢として考えられます。
今週はBTC同様にETHに対しても強気目線でいきたいと思います。
また、コラム執筆中(3月22日午前中)に、ドル円レートが120円台になりました。日本円のリスクオフ資産としての地位低下の影響もあるのでしょう。
さらに冒頭でお話ししました通り、インフレが加速傾向にあります。インフレヘッジとして様々な投資対象がありますが、私はBTCもその対象の1つとして考えています。
今週もBTC、ETHは買いポジションキープ、さらに押し目があれば追加で買いを入れていくスタンスで相場に臨みたいと思います。