東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は小幅に続伸となりました。18円安の26,457円で寄り付いた日経平均は取引開始から15分余りで213円安の26,262円まで下落しましたが、朝方の売り一巡後に持ち直すとプラスに転じ10時20分前に168円高の26,644円まで上昇しました。しかし、伸び悩むと再びマイナスに転じ83円安の26,393円で前場を終えました。

149円安の26,326円でスタートした後場の日経平均は下げ幅を縮めると14時10分過ぎにプラスとなり14時30分過ぎに82円高の26,559円まで上昇しましたが、その後やや上げ幅を縮めると結局50円高の26,526円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も堅調で東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均が揃って上昇となっています。

2.個別銘柄等

JT(2914)が3.6%安となりました。米欧諸国が国際銀行間通信協会(SWIFT)の決済網からロシアの一部銀行を締め出すことを決めたことでロシア経済の混乱が予想されるなか海外たばこ事業でロシアが主要市場の一つとなっていることから売りが優勢となりました。三井物産(8031)も4.3%安となりました。エネルギー事業の中核プロジェクトの一つで石油やガスの複合開発を手掛ける「サハリン2」の事業などが対ロシアの経済制裁強化の影響を受けるのではとの懸念から大幅安となりました。

一方で日本製鉄(5401)が3.4%高となりました。トヨタ(7203)が部品会社に卸す鋼材の2022年度上期の価格を2021年度下期に比べ1トンあたり2万円引き上げると伝わったことで日本製鉄とトヨタの価格交渉が大幅値上げで決着したとの見方が出て大幅高となりました。JFEホールディングス(5411)も3.6%高となっています。

デサント(8114)も4.6%高となりました。2022年3月期の期末配当予想を従来の20円から25円に引き上げたことを好感した買いが入りました。日本ライフライン(7575)も自己株式を除く発行済株式数の3.1%に当たる250万株と35億円を上限とする自社株買いを発表したことで5.7%高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は50円高となりました。先週末の米国市場は大幅続伸となりましたが、米欧諸国が国際銀行間通信協会(SWIFT)の決済網からロシアの一部銀行を締め出すことを決めたことなどで日本時間の朝方に米株価指数先物が大きく下げていたことから売りが先行しました。しかし、ウクライナとロシアの停戦協議進展への期待が支えとなり小幅に上昇して取引を終えています。

一日を通して方向感に欠ける展開となりましたが、停戦への期待と情勢の悪化への警戒感が交錯するなかで今週もウクライナ情勢の動向に神経質な展開が続きそうです。なお、日本時間の23時45分には2月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が発表される予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)